トヨタ C-HR vs ホンダ ヴェゼル どっちが買い!?徹底比較(2/2)

トヨタ C-HR vs ホンダ ヴェゼル どっちが買い!?徹底比較
トヨタ C-HR“G”(1.8ハイブリッド/ボディカラー:ラディアントグリーンマイカ) トヨタ C-HR“G”(1.8ハイブリッド/ボディカラー:ラディアントグリーンマイカ) トヨタ C-HR“G”(1.8ハイブリッド/ボディカラー:ラディアントグリーンマイカ) トヨタ C-HR トヨタ C-HR トヨタ C-HR トヨタ C-HR “S-T”(1.2ターボ/ボディカラー:メタルストリームメタリック) トヨタ C-HR “S-T”(1.2ターボ/ボディカラー:メタルストリームメタリック) トヨタ C-HR トヨタ C-HR“G”(1.8ハイブリッド/ボディカラー:ラディアントグリーンマイカ) トヨタ C-HR“G”(1.8ハイブリッド/ボディカラー:ラディアントグリーンマイカ) 画像ギャラリーはこちら

動力性能比較/C-HR vs ヴェゼル

トヨタ C-HR“G”(1.8ハイブリッド/ボディカラー:ラディアントグリーンマイカ)トヨタ C-HR “S-T”(1.2ターボ/ボディカラー:センシュアルレッドマイカ)ホンダ ヴェゼルハイブリッド(HYBRID X/FF)ホンダ ヴェゼル ガソリンモデル(G/FF)

エンジンはいずれもガソリンのみで、C-HRは1.2Lのターボと1.8Lのハイブリッドを用意する。ヴェゼルは1.5Lのノーマルエンジンとハイブリッドだ。

C-HRの1.2Lターボは、ヴェゼルの1.5Lに比べると動力性能が少し勝る。排気量は小さいが、ターボの装着によって幅広い回転域で性能を高めたからだ。ヴェゼルの1.5Lは少し高回転指向で不利になる。

それでも大きな差はない。車両重量はC-HRのターボが1470kg、ヴェゼルは1270kg(両方ともに4WD)で200kgも違うからだ。C-HRはサイズの割にボディが重い。

ハイブリッドの性能はほぼ同じ。ヴェゼルは1.5Lながらエンジンが直噴式で、動力性能を高めた。C-HRはエンジン性能は低いが、モーターが力強い。

違いが生じるのは加速感で、CーHRが滑らかに感じる。ヴェゼルの7速DCTはフィットに搭載された初期モデルに比べると洗練されたが、いまひとつスムーズではない。ハイブリッドは感覚的な違いでC-HRが勝る。

勝者:C-HR

走行安定性比較/C-HR vs ヴェゼル

トヨタ C-HR

両車ともに挙動を乱しにくい設定で安心感が伴う。その上で比較すると、操舵に対する反応はヴェゼルが軽快だ。車両の向きが比較的機敏に変わり、スポーティな運転感覚を味わえる。車両重量の違いも影響した。C-HRは落ち着いた印象に仕上げた。

一長一短だが、スポーティな運転感覚よりも安定性を重視するならCH−Rになる。

勝者:C-HR

乗り心地比較/C-HR vs ヴェゼル

トヨタ C-HR“G”(1.8ハイブリッド/ボディカラー:ラディアントグリーンマイカ)

ヴェセルは発売後に改善を受けたが、今でも少し硬さが残る。その点でC-HRは、タイヤが路上を細かく跳ねる挙動を抑え込んだ。

タイヤが路面をしっかりとつかんでいる印象があり、ヴェゼルよりも快適だ。

勝者:C-HR

安全&快適装備比較/C-HR vs ヴェゼル

ホンダ ヴェゼルハイブリッド(HYBRID X/FF)

C-HRはToyota Safety Sense P(トヨタセーフティセンスP)を標準装着しており、ヴェゼルはHonda SENSING(ホンダセンシング)をグレードに応じて標準装着、あるいはオプションで用意する。

両タイプともにミリ波レーダーと単眼カメラを組み合わせて、歩行者の検知も可能にした。基本的な機能は共通だが、Honda SENSINGには路側帯を歩く歩行者に接近した時など、ハンドル操作を支援して回避操作を助ける機能も備わる。また制限速度などの道路標識をディスプレイに表示することも可能だ。

勝者:ヴェゼル

燃費性能とエコカー減税比較/C-HR vs ヴェゼル

トヨタ C-HR“G”(1.8ハイブリッド/ボディカラー:ラディアントグリーンマイカ)

C-HRのJC08モード燃費は暫定的な数値だが、ハイブリッドモデル(2WDのみ)が約30km/L、1.2Lのガソリンターボモデル(4WDのみ)が15.2km/Lとされる。

ヴェゼルではハイブリッドの2WDは24.2~27km/L。1.5Lのノーマルエンジンを搭載した4WDは19km/Lだ。ハイブリッドはC-HR、ノーマルエンジンとターボの比較ではヴェゼルが勝る。エコカー減税には全車が対応している。

勝者:引き分け

グレード構成と価格比較/C-HR vs ヴェゼル

トヨタ C-HR“G”(1.8ハイブリッド/ボディカラー:ラディアントグリーンマイカ)ホンダ ヴェゼルハイブリッド(HYBRID X/FF)

シティ派とはいえSUVなので、4WDを選びたいユーザーも相応におられるだろう。

その一方で、2WDで十分というニーズもある。この点を考えるとC-HRは不満だ。

ハイブリッドは2WD、1.2Lのターボは4WDと区分されてしまう。その点でヴェゼルは、ハイブリッドとノーマルエンジンの両方に前輪駆動の2WDと4WDを用意したから、ニーズに応じて選びやすい。

価格はC-HRの1.2Lターボを搭載したS-T(4WD)が251万6400円。ヴェゼルのノーマルエンジンを積んだX・Honda SENSING(4WD)は233万6000円。

C-HRのハイブリッドSは264万6000円、ヴェゼルハイブリッドX・Honda SENSINGは250万円とされ、装備の違いがあるものの、価格はヴェゼルが少し安く抑えている。

勝者:ヴェゼル

総合評価/どっちが買い!?

トヨタ C-HRホンダ ヴェゼル ガソリンモデル(G/FF)

後席の居住性、荷室の使い勝手、視界と取りまわし性など、実用性を含めた総合評価ではヴェゼルが勝る。

C-HRばデザインを優先させたので空間効率がいま一歩。後方視界も不満だ。コンパクトSUVのメリットが乏しい。

その代わりC-HRは、乗り心地や内装の質感を高めた。分類上はヴェゼルと同じコンパクトSUVだが、感覚的にはミドルサイズに匹敵する。

実用性よりも趣味性で選びたいユーザーは、C-HRに魅力を感じることもあるだろう。

勝者:ヴェゼル

カテゴリー別勝者一覧/C-HR vs ヴェゼル

ボディスタイル・サイズ・視界・取りまわし性比較ヴェゼル

内装のデザイン・質感・操作性・視認性比較CH−R

前後席の居住性比較ヴェゼル

乗降性比較ヴェゼル

荷室比較ヴェゼル

動力性能比較C−HR

走行安定性比較C−HR

乗り心地比較C−HR

安全&快適装備比較ヴェゼル

燃費性能とエコカー減税比較引き分け

グレード構成と価格比較ヴェゼル

総合評価/どっちが買い!?ヴェゼル

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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