量産化か!?C-HRベースで発売も視野に入れた「トヨタ FT-4X」は見た目を“裏切らない”【NYショー2017】

  • 筆者: 山本 シンヤ
  • カメラマン:山本シンヤ/トヨタ自動車株式会社
量産化か!?C-HRベースで発売も視野に入れた「トヨタ FT-4X」は見た目を“裏切らない”【NYショー2017】
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トヨタのSUVを最も象徴するモデルはランドクルーザーだが、その中でもカリスマ的存在とも言えるモデルが“ヨンマル”と呼ばれる「ランドクルーザー40系」だろう。

ヘビーデューティ系の象徴と言う存在で、道なき道を走る悪路走破性と抜群の信頼性/耐久性、機能を形にしたスタイルなどは、生産終了から33年経った今でも高い評価を受けている。

そんなヨンマルのデザインをモチーフに登場したのが「FJクルーザー」。当初は北米専用モデルとして発売されたものの、日本からのラブコールを受け国内販売もスタートされた。2016年に生産終了となったが、後継モデルのラブコールも多かったと聞く。

トヨタ FT-4X

そんな中、ニューヨークショーで「Future TOYOTA 4×4」を意味する「FT-4Xコンセプト」がお披露目された。

事前情報ではFJクルーザーのフルモデルチェンジ版と噂されていたモデルだが、実際はCセグメントクラスの小型SUVのデザインコンセプトだったのである。

エクステリアはXをモチーフにしたスタイルで、角ばったボクシーなスタイルを採用するが、水平基調のグリルや「TOYOTA」ロゴ、そしてホワイトのルーフなどはヨンマルがモチーフなのは明らか。

単なる懐古主義ではなくオマージュなのが嬉しい。個人的にはカスタマイズが可能な縦に長いリアサイドウィンドウの処理は、かつてトヨタにラインナップされていた元祖(!?)クロスオーバーのスプリンターカリブを思い出した。

更にリアゲートは「マルチハッチ」と呼ばれるトヨタ版「ワクワクゲート」と言ってもいいカラクリで、大きなハンドルを回すと観音開きと跳ね上げ式に使い分けることが可能となっている。

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トヨタ FT-4X

インテリアもエクステリア同様に個性的だ。最新のインターフェイスを採用するが、あえてメカニカルなデザインにすることで、新しいけど懐かしい印象。

ちなみにウォータープルーフのインテリア、取り外し可能なルームライト/オーディオ、回転可能なシリンダータイプのエアコンダクト、冷蔵/保温可能な2つの内蔵コンソール付きのバックドア、ラゲッジ下の床下収納、更に寝袋になるアームレスト(THE NORTH FACE製)、水筒として使えるドアハンドルなど、アウトドアユースに便利かつ機能的にも「ワクドキ」が体感できる装備が満載となっているのだ。

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トヨタ FT-4X
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メカニズムに関しては、プラットフォームは「TNGA」と発表されたが、ボディサイズ(全長4249×全幅1821×全高1623mm、ホイールベース2639mm)を考えると、恐らくC-HRと基本コンポーネントを共用。つまり横置きFFベースのAWDなのは間違いない。

ただ、最低地上高アップや十分なアプローチアングル確保などによって、見た目を裏切らないオフロード性能も備えているはず。

ちなみに床下を覗くとトレーリングアームが見えたのでリアサスはリジット式だと思うが、プレスカンファレンスではリアサスはダブルウィッシュボーン式と発表されたのはなぜだろうか?

パワートレインに関しての発表はなかったが、これに関してもC-HRに準ずる(北米仕様は2.0L-NA、日本/欧州仕様は1.2Lターボとハイブリッド!?)だろう。

C-HRはクロスオーバーながらかなり都市型に振ったモデルとして登場したが、それはFT-4Xの存在があったからだったのかもしれない。

つまり、FT-4Xは単なるコンセプトモデルではなく、量産化も視野に入っていると考えるのが素直ではないだろうか。

[TEXT:山本シンヤ]

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山本 シンヤ
筆者山本 シンヤ

自動車メーカー商品企画、チューニングメーカー開発を経て、自動車雑誌の世界に転職。2013年に独立し。「造り手」と「使い手」の両方の気持ちを“解りやすく上手”に伝えることをモットーに「自動車研究家」を名乗って活動をしている。西部警察は子供時代にリアルでTV放送を見て以来大ファンに。現在も暇があれば再放送を入念にチェックしており、当時の番組事情の分析も行なう。プラモデルやミニカー、資料の収集はもちろん、すでにコンプリートBOXも入手済み。現在は木暮課長が着るような派手な裏地のスーツとベストの購入を検討中。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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