ハイブリッドミニバン対決!エスティマハイブリッド vs ヴェルファイアハイブリッド どっちが買い!?徹底比較(2/2)

ハイブリッドミニバン対決!エスティマハイブリッド vs ヴェルファイアハイブリッド どっちが買い!?徹底比較
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“乗り心地” “燃費”対決 【エスティマハイブリッド vs ヴェルファイアハイブリッド】

ヴェルファイアハイブリッド

動力性能はエスティマハイブリッドが有利だが、逆にヴェルファイアハイブリッドが優れているのは乗り心地だ。

前述の16インチタイヤの採用もあり、路面の細かなデコボコを吸収しやすい。エスティマハイブリッドは、低い速度域では少し硬めになる。

燃費性能は、車重や空気抵抗の違いによりエスティマハイブリッドが勝る。JC08モードはエスティマハイブリッドアエラスが「18km/L」、ヴェルファイアハイブリッドはZRが「16.2km/L」、ボディが少し軽いXやVでも「17km/L」にとどまる。

エスティマハイブリッド

視界と取りまわし性については大きな差は付かない。

ボディがひとまわり小さいエスティマハイブリッドの方が視線の位置が少し下がって見やすいものの、フロントウィンドウが大きく寝ているのでボディの先端位置がヴェルファイアハイブリッドよりも分かりにくいからだ。

また、縦列駐車についても両車ともに気をつかう。

“居住性”対決 【エスティマハイブリッド vs ヴェルファイアハイブリッド】

居住性はヴェルファイアハイブリッドの圧勝だ。

全高が145mm上まわるため、室内高にも145mmの差が付き、頭上の空間に余裕を持たせた。着座位置もヴェルファイアハイブリッドの方が少し高めに設定され、すべてのシートにわたって余裕を感じる。

特に差が付くのが3列目。エスティマハイブリッドは床下に格納するタイプだから、シートのサイズが小さめで床と座面の間隔も不足する。

エスティマハイブリッドの3列目の居住性はセレナを下まわり、ヴォクシー&ノアに近い。3列目はヴェルファイアの方が圧倒的に快適だ。

その半面、3列目を畳んで荷室を広げた時の使い勝手は、エスティマハイブリッドが少し勝る。天井が低いために荷室の高さはヴェルファイアハイブリッドよりも低いが、畳んだシートが荷室に張り出さず、商用バンのようなスッキリした空間が得られるためだ。

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“装備”対決/総合評価 【エスティマハイブリッド vs ヴェルファイアハイブリッド】

各種の装備は、全般的にヴェルファイアハイブリッドが充実。

サイド&カーテンエアバッグは、エスティマハイブリッドではオプション設定だが、ヴェルファイアハイブリッドには標準装着。フロントシートの電動調節機能なども備わる。

しかし、装備の充実度を考慮したとしても、エスティマハイブリッドと比較して48.8万円高という価格差は開きすぎだ。室内の広さと装備で上まわるものの、エスティマハイブリッドアエラスとの価格差は30万円以内が妥当だ。

エスティマハイブリッドエスティマハイブリッド

100V/1500Wの電力供給機能の違いもある。

エスティマハイブリッドは、家屋に装着されるのと同様の100V電源コンセントを備え、1500Wの容量があるから電子レンジなども使える。東日本大震災では大活躍した。

この注目の装備は、エスティマハイブリッドにはマイナーチェンジ後も標準装着されているが、ヴェルファイア&アルファードハイブリッドでは、先代型に装着されながら現行型では省かれた。HDDナビとセットで100Vコンセントは備わるが、100W以下となるため、その使い勝手はまったく異なってしまう。

ヴェルファイア&アルファードハイブリッドが100V/1500Wの電力供給機能を廃止した理由は、アイドリングストップ条例の抵触を懸念したからだ。100Vコンセントを使用中にハイブリッド用の電池残量が減ると、自動的にアイドリングを開始する場合がある。これが条例違反に当たると判断して装着を見送った。

だが、これはユーザーの立場でいえば考えすぎだ。ムダなアイドリングは控えるべきだが、電力供給が目的となれば意味が違う。エスティマハイブリッドには装着され、ヴェルファイア&アルファードハイブリッドには付かないこともツジツマが合わない。

100V/1500Wの電力供給機能を対価に換算すると、三菱のi/ミニキャブミーブに設定される「ミーブパワーボックス」は14万9800円。キャンペーンの割引を考慮すると9万9800円だ。

少なくとも7万円程度の価値はあるから、この装備の違いを含めてもエスティマハイブリッドは割安と判断できる。

エスティマハイブリッドヴェルファイアハイブリッド

一般的な選択肢は、100V/1500Wの電力供給能力、走行性能や燃費の優位性も含めてエスティマハイブリッドになる。

エスティマハイブリッドのグレードは、エアロパーツを装着しない379万円の「X」が割安だが、「アエラス」を選んでも8万円割高になる程度。20万円も変わることはないので、好みに応じて選択すれば良い。

だが、多人数で乗車して長距離を移動する使い方では、エスティマの3列目は少し窮屈。使用目的に応じてヴェルファイアハイブリッドも推奨したい。

ヴェルファイアハイブリッドのグレードはエアロパーツを装着した「ZR」は割高だから、ベーシックな「X」を選びたい。外観は大人しく、電動式のシートなども省かれるが、価格は395万円だから「ZR」よりも60万円安い。省かれる装備の価格換算額は多く見積っても40万円だから「X」が20万円は割安だろう。

広い車内と快適な3列目シートを活用できるユーザーのみ、ヴェルファイアハイブリッドを選びたい。

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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