トヨタ エスティマ 試乗レポート(3/3)
- 筆者: 岡本 幸一郎
- カメラマン:原田 淳
他車にはないオンリーワンの魅力
もうひとつ、エスティマを買うのであれば、よほどの事情がなければ、7人乗りを買うべき。
2列目のスーパーリラックスモードはエスティマの醍醐味で、後席の同乗者は、これを楽しみに、このクルマに乗せてもらうようになるはずだ。
3列目は、広いとはいえないまでも、居住空間こそまずまず確保されているが、シートのサイズやクッションの厚み、座り心地は、常用するにはちょっと物足りない。そこを重視するなら、本格的なハイルーフミニバンのほうが適するといえる。
エスティマは、上にはアルファード/ヴェルファイア、下を見ればヴォクシー/ノアをはじめ、オデッセイやMPVなど、非常に多くの強力なライバルがいるモデル。そんな中でエスティマの強みは、ロールーフミニバンにも勝るスタイリッシュさと、ハイルーフミニバンにも匹敵するユーティリティを持ち合わせている点につきる。しかも、内外装デザインだけでなく、スーパーリラックスモードや、床下格納式3列目シート、IPAなど、わかりやすい訴求点をいくつも身につけている。
トータルで見て、他車にはないオンリーワンの魅力をいくつも身につけた1台である。そのエスティマが今回、装備を充実し、選択肢が増えたことは、歓迎したいと思う。
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