ランクルプラドは買取りでも陸の王様だった! 5年経過でも300万円以上の例も
- 筆者: MOTA編集部 木村 剛大
- カメラマン:MOTA編集部
あの時、超流行ったクルマって今一体いくらの値打ちがあるんだろう? なんてオーナーじゃなくとも気になるモノ。この企画はテレビでよくある“あの人は今”のクルマ版的な感じで昔流行ったクルマの“今”(買取相場)をお届け。今回は、世界を代表する陸の王者、トヨタ ランドクルーザープラド。
ランクルの弟分ながら実は真逆の性格だった
ランドクルーザープラドはご存知の通り、ランドクルーザーの弟分という立ち位置だ。1984年に登場した初代プラドの投入により、ランドクルーザーはラグジュアリー志向、ランドクルーザー プラドはヘビーデューティといった性格分けがなされていた。
現在はプラドもラグジュアリー志向が強められたことで、2台は純粋に高級SUVの兄弟関係にある。もちろんラダーフレームを持つ本格クロカンという基本的な成り立ちは変わらない。
兄貴分のランクル同様、プラドの現行モデル2009年に登場と今年で11年目を迎えるベテラン選手。これまで大きな仕様変更が2回なされ、2015年には久々のディーゼルエンジモデルを追加するなど地道な進化を遂げている。
はてさて、現行ランドクルーザー プラドの買取相場はどれほどのモノなのか?
5年経っても300万以上で買取
今回は2009~2015年の前期&中期モデルにフォーカスし、買取相場を見ていく。よりリアルな情報をお届けすべく、走行距離は5~10万キロの個体をご紹介。
マイチェン直前の2015年式の最上級グレードTZ-Gは5〜6万キロの個体で見ると、ディーゼルモデルは290〜320万円程度と、かなりの高値をキープ。当時の新車価格は514万円だったことを考えると、5年経過しても約62%の価値があることにある。
ガソリン車と70万円高いディーゼル車、買取り額にあまり差がないのはなぜ!?
新車価格がガソリンよりも約70万円高いディーゼルモデルの方がリセールが高いかと思いきや、実はそれほど大きな差はない。
人気グレードのTX Lパッケージは7〜8万キロの個体で、ガソリンが280〜300万円、ディーゼルモデルが290〜310万円とその差は誤差の範囲というレベルだ。それぞれの新車当時の価格は395万円、470万円であり、前者は75%。後者が65%の価値が残っていることに。
総評すると、ガソリンモデルの方がリセールが高いという結果だ。
これは、ランクルシリーズの中古車が主に海外市場で支持されることに由来する。排ガス規制のため複雑な機構を持つ高価なディーゼルよりも、パワフルで静か、かつシンプルなガソリンモデルの人気が高い傾向にあるのだ。
ちなみに兄貴分のランドクルーザー200と同様にモデリスタのエアロを装着している場合、ノーマル車両よりも1〜2割程度高値で買い取られている。
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