スズキ アルトワークス vs ダイハツ キャストスポーツ どっちが買い!?徹底比較(4/4)

スズキ アルトワークス vs ダイハツ キャストスポーツ どっちが買い!?徹底比較
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走行性能比較/ダイハツ キャストスポーツ

ダイハツ キャストスポーツ
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キャストスポーツは、足まわりの設定を変えずに2種類のタイヤを用意した。

2WDのタイヤサイズは16インチ(165/50R16)で、標準装着されるのがヨコハマ・アドバンA10。2万1,600円を加えると、アルミホイールのデザイン変更と併せてブリヂストン・ポテンザRE050Aが装着される。指定空気圧は両タイヤの前後輪とも240kPaだ。

ポテンザ装着車は乗り心地が硬めで、タイヤが路上を転がる時のノイズも拡大するが、アルトワークスに比べると大幅に快適に感じる。タイヤの設定は、クルマの性格を考えるとポテンザのみで良いと思う。

開発段階で足まわりを煮詰める時はポテンザをベースに行っているために相性が良い。

アドバンでは安定性が勝って後輪の粘り感が増し、相対的に少し曲がりにくく操舵感が穏やか過ぎる印象だ。乗り心地もポテンザに比べて特に快適なわけではない。

とはいえ機敏に曲がるのは断然アルトワークスで、ポテンザを履いたキャストスポーツは、走りの点では見劣りする。

ダイハツ キャストスポーツ

その半面、キャストスポーツは乗り心地で勝り、違和感も生じにくい。また操る感覚と楽しさでは、キャストスポーツも負けていない。

アルトワークスに比べて高重心でボディが重く、旋回速度は下がるが、少し大きめの挙動変化が穏やかに進むからだ。

アルトワークスではボディがさほど傾かないカーブでも、キャストスポーツではイイ感じに姿勢が変わり、アクセルとブレーキ操作で進む方向を微妙に変える楽しさも併せ持つ。高重心なりの面白さがあるわけだ。

アルトワークスとキャストスポーツは、同じジャンルに属しながら指向性が違う。

アルトワークスは文字どおりの「ワークス」で、日産のノートやマーチに設定されるNISMOのような雰囲気。乗り心地の硬さでいえば、NISMO以上のスポーツ性ともいえるだろう。

一方、キャストスポーツはムーヴカスタムなどと同様、スポーティグレードの範囲に収まる。

スズキ アルトワークス

アルトワークスで気になるのは、運転席の着座姿勢だ。

サポート性の優れたレカロ製シートが備わるが、座る位置が少し高い。腰を安定させるために座面の前方を盛り上げたので、ペダルを上から踏み降ろす感覚になる。

クルマ好きには着座位置を下げて運転したい人が多いから、シートリフターを加えて、着座位置を下側へ30~40mm下げられるようにすると良いだろう。

 比較・総評/スズキ アルトワークス vs ダイハツ キャストスポーツ

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価格はキャストスポーツの“SAII”が162万円(2WD・CVT)、対するアルトワークスの価格は2WDが150万9,840円。だが、それでもアルトワークスはアルトターボRSに比べれば21万6,000円高い。レカロ製シートをオプションに変更して11万円の値下げを行い、139万9,840円とすればさらに割安感が出てくるだろう。

結論としては、ハードな走りを求めるクルマ好きにはアルトワークスがピッタリだ。しかし夫婦で使うような場合は、奥様から苦情が出ることもあるだろう。この時には、アルトワークスと少しマイルドなアルトターボRS、車内が開放的なキャストスポーツを試乗して、購入車種を決めるのが良い。

大柄なスポーツモデルは取りまわし性や価格の面から購入しにくいが、軽自動車であれば馴染みやすく奥様も説得しやすいだろう。

「夫婦のクルマ談義」は、意外にこういった車種から始まるのかも知れない。

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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