ホンダ 新型シビック vs スバル インプレッサスポーツ どっちが買い!?|人気の国産ハッチバックを徹底比較。(2/3)

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新型シビックハッチバック vs インプレッサスポーツ|ボディサイズ・外装デザイン

勝者:インプレッサ

シビックやインプレッサが5ナンバーサイズだったのはもう過去の話。両社とも北米市場がメインとなってからは、ボディは拡大の一途を辿っている。

新型シビックのボディサイズは全長4520mm×全幅1800mm×全高1435mmであり、ついに横幅が1.8メートルに到達してしまった。これによりかなりワイド&ローでアグレッシブなスタイルを手にすることに成功しているが、この全幅はなんと現行クラウンと同じ数値となる。昔ながらのパレット式立体駐車場では、全幅1850mm以下というものが多いため、かなりギリギリになる恐れがある。

インプレッサスポーツは全長4460mm×全幅1775mm×全高1480mmとなり、若干シビックよりも小さく、背が高いことになる。デザインに関してもアグレッシブなシビックに対して、コンサバティブなイメージにまとまっており、シーンを問わず空間にマッチしてくれそうだ。

ボディカラーに関してはシビックが5色、インプレッサが7色となるが、ボディカラーの系統は両車似通ったものが用意される。内訳はパールホワイト、シルバー、ブラック、ブルー、レッドが両車に設定されており、それ加えてガンメタと濃紺がインプレッサに設定されているといった具合だ。最近はコンパクトカーなどで個性的なボディカラーを用意するパターンが増えてきているが、このクラスにも1色くらい遊び心のあるボディカラーを設定してもらいたい、というのが個人的な願いである。

新型シビックハッチバック vs インプレッサスポーツ|室内サイズ・内装デザイン比較

勝者:インプレッサ

続いては室内空間について比較していこう。まずシビックの室内寸法は長さ1910mm×幅1465mm×高さ1160mmとなる。対するインプレッサは、長さ2085mm×幅1520mm×高さ1200mmであり、なんとボディサイズの小さいインプレッサの方が室内空間は広いという意外な結果になってしまった。

これは実際にクルマに乗ってみても同じで、シビックはボディサイズほどの広さを感じることはできなかった。恐らく、ヒップポイントを先代に比べて20mm低めてある上に(北米仕様先代比)、センターコンソールが高めに設定されていることが要因だろう。ただ、これは裏を返せば包まれ感が演出されているということであり、スポーティな性格のシビックということを鑑みればやむを得ないというか、当然の結果と言えるかもしれない。

ただ、内装の質感という意味でシビックはもう一歩な印象。デザインは悪くないのだが、黒一色で抑揚のないインテリアに見えてしまうのだ。ディーラーオプションでオレンジの差し色が入るインテリアパネルの設定があるが、このように1色差し色が入るだけでも大きく印象が変わるのではないだろうか。

インプレッサの室内はごくごくベーシックなハッチバックといった印象で、スバルの真面目なクルマづくりの一端が垣間見ることができる。中でも「0次安全」と言われる、あとから付け加えるのではなく、カタチや操作系といった基本的な設計を工夫することで、走り出す前からクルマの安全性を高めようとする考え方が反映されていると言えるだろう。

内装の質感もインプレッサの方が一枚上手な印象で、2リッターモデルであればより一層上級な雰囲気を味わえるはずだ。

新型シビックハッチバック vs インプレッサスポーツ|室内装備・荷室の使いやすさ比較

勝者:シビック

室内装備については、どちらも必要十分なカップホルダーや小物入れスペースは用意されているが、大きく異なるのがセンターコンソールだ。

どちらも電子制御パーキングブレーキを採用しているためハンドブレーキレバーが廃されているが、インプレッサが従来通りのスタンダードなデザインを採用しているのに対し、シビックは高さのあるコンソールボックスを設置し、深さのある大容量なスペースを確保している。

さらにシビックのコンソール前部には運転席からも助手席からもアクセスできるポケットを設けた、ハイデッキ構造を採用し、その奥に電源ソケットとUSB電源を備えている。やや奥まった位置となるため運転中の使用は難しそうだが、充電ケーブルさえ用意しておけば、充電中のスマホ置き場に困ることはないだろう。

インプレッサにもセンターコンソールの前部奥に電源ソケットとUSB電源が用意されるが、USB電源は2個用意されている上に、コンソールボックス内にも電源ソケットが備わっているため、後部座席に座る人はそこから電源を取ることも可能となっている。

荷室スペースはシビックが420Lに対し、インプレッサは385L(共にVDA方式による測定値)とシビックの勝利。さらにトノカバーが標準装備のシビックに対し、インプレッサはディーラーオプションとなっている。また、リアゲートを閉めるときに使用するプルハンドルもインプレッサが右側に1つのみなのに対して、シビックは両側に1つずつ用意されるなど、荷室のユーティリティに関してはシビックの圧勝と言えそうだ。

新型シビックハッチバック vs インプレッサスポーツ|後席の乗り心地・居住性・静粛性比較

勝者:インプレッサ

5ドアハッチバックということで後部座席を使用する機会も多いと思うが、シビックに関してはそもそもの全高が低いことに加えルーフがリアに向かって傾斜しているため、乗り込むときにかがみこまないといけない。一度乗り込んでしまえば見た目の印象とは異なり圧迫感はないのだが、乗り降りのしづらさがややマイナスポイントだ。

逆にインプレッサは全高がシビックよりも高いこともあり、後部座席へのアクセスは良好。アイポイントもシビックに比べて高いため、後部座席でも快適なドライブが楽しめるだろう。

シビックの乗り心地はスポーティな味付けになっているということで致し方ないが、やや後部座席での突き上げ感を感じてしまう。また、マフラーサウンドもクルマ好きには心地よく感じる部分だが、後部座席に乗る人によってはうるさく感じる可能性もありそうだ。

対するインプレッサは大きな入力があっても上手くいなしてくれる印象で、後部座席での快適性はインプレッサが一枚上手と言ったところ。後部座席に人を乗せる機会の多いユーザーは、この辺りを確認してから購入したほうがいいかもしれない。

新型シビックハッチバック vs インプレッサスポーツ|メーター&インパネの見やすさ・運転のしやすさ比較

勝者:インプレッサ

シビックのメーターは大型のアナログタコメーターの中に液晶画面が埋め込まれているように見えるが、実はこれ、タコメーターも含めて7インチの大型液晶メーターに映し出されたもの。中央には平均燃費や推定航続可能距離、ターボ過給圧などを表示できるマルチインフォメーション・ディスプレイを装備している。ディーラーオプションのナビを選択すれば、このインフォメーション・ディスプレイに交差点でのターン・バイ・ターン表示なども映し出される。

インプレッサはメーターこそアナログメーターだが、中央に4.2インチの液晶画面が装着されるほか、インパネセンター部に6.3インチのマルチファンクションディスプレイが用意され、こちらもディーラーオプションのビルトインナビを装着することにより、このディスプレイをサブモニターとして活用することが可能となる。

メーターに関してはどちらも甲乙付けがたいデキのため、もはや好みの問題で選んでしまって構わないだろう。

一方、運転のしやすさについてはインプレッサに軍配が上がる。そもそも1800mmという全幅の上に着座位置が低いシビックは、慣れるまで左前の感覚をつかむのが難しい上に、最小回転半径も5.3mのインプレッサに対し、5.5mとなってしまうのだ。

スバル/インプレッサスポーツ
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新車価格:
200.2万円295.9万円
中古価格:
29.8万円307.8万円
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小鮒 康一
筆者小鮒 康一

1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後に急転直下でフリーランスライターへ。国産旧車に造詣が深いが、実は現行車に関してもアンテナを張り続けている。また、過去に中古車販売店に勤務していた経験を活かし、中古車系の媒体でも活動中。最近では「モテない自動車マニア」の称号も獲得。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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