【N-BOX購入検討勢必見】なぜホンダ N-BOXばかりに人気が集中するのか!? クルマとしての魅力以上にライバル車よりも支払額が安い点に理由あり
- 筆者: 永田 恵一
- カメラマン:MOTA編集部
大人気の軽自動車といえばホンダ N-BOXを筆頭にスズキ スペーシア、ダイハツ タントなどのいわゆるスーパーハイトワゴンだ。平たくいえばどれも同価格帯で室内の広さもほとんど同じながら、やはりN-BOXに人気が集中している状況である。もちろんN-BOXのならではの室内の使い勝手など素晴らしいポイントも多々あるのだが、ライバル車たちの残価設定プランを詳しくみていくと月々の支払額に大きな違いがあったのだ。一体どの程度差が生じるのか!?
タントがスーパーハイトワゴンのパイオニアだった
ダイハツ タントが開拓した使い勝手に優れる軽スーパーハイトワゴン市場は今や軽自動車の主力カテゴリーにまで成長。今ではタントに加えホンダ N-BOXやスズキ スペーシア、さらには日産 ルークス&三菱eKスペース、という実質4モデルがしのぎを削るジャンルとなっている。
>>がんばれタント! 元祖スーパーハイトワゴンのダイハツ タントはなぜ首位になれないのか!?
なお、2021年1月〜5月までの販売台数はN-BOX(9万3072台)、スペーシア(6万9182台)、タント(6万0256台)、ルークス(4万5196台)となっている。ちなみにeKスペースはハイトワゴンのeKワゴンと合計した台数が発表されているので割愛する。
軽スーパーハイトワゴンはそれぞれに良し悪しがあるが、ここではクルマの支払い方法で選択する人が増えている残価設定ローンを使った際の月々の支払額という観点で「安く済むのはどれか」」を検証してみた。
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注目は月額支払額と最終回支払額! 7000円台で買えるのはN-BOXとルークス
もっとも一般的な買い方で試算
クルマ自体はそれぞれの車両価格150万円から155万円のグレードで、(少々非現実的だが)注文時にしか選べないメーカーオプション、納車後でもパーツ購入できるディーラーオプションともに一切無し、値引きの類いは考えないこととした。
残価設定ローンの支払い形態は頭金30万円、ボーナス払いは5万円を年2回(合計10回)で60回払い(5年間)という比較的無理のないもの、月の走行距離は標準的な月1000kmとした。
残価設定ローンは最終回支払額(5年後の査定)を差し引いた金額を分割払いする支払い形態なので、月々の支払額を安くするには最終回支払額が最大のポイントだ。
金利などトータルで考えると断然N-BOXが買い
実際には下取り査定などを含めた購入条件や5年後に確定する最終回支払額といった要素もある。だが、同じ軽スーパーハイトワゴンでも残価設定ローンにおいて、月々の支払額に結構な差があることに驚く。
具体的に目が付く点としては、最終回支払額の高さと金利の低さによるN-BOXの月々の支払額の安さである。かつて筆者は「N-BOXは5年落ちの中古車より、新車を残価設定ローンで買った方が長い目で見た出費は安い」という話を聞いたことがあるが、それも納得できる結果である。
日産 ルークスにおいて、金利は4.9%と高いが(他社に比べ割高だが)、最終回支払額の高さによるルークスの月々の支払額の安さ、といってメリットが挙げられる。処分する際の査定(残価設定ローンの最終回支払額)が大きく関係する長い目で見た出費は支払い方法に関係なく、残価設定ローンと同じ傾向になるだろう。
各社のホームページで試算するのがオススメ
また昨今はインターネットの発達によりオンライン見積もりで支払いに関する情報が相当得られるになっている。
そのため、特に支払額に敏感な若い世代はオンライン見積もりを取得するのが当たり前。残価設定ローンの月々の支払額も各メーカーごとにシミュレーションできるから、上記のように支払額の差も明確にわかる。N-BOXを有力候補にする人が相当数いるのも当たり前、というワケだ。
日産の店舗数を考えればルークスはもっと売れるハズ
同時にN-BOXが軽スーパーハイトワゴンにおいて独走しているのは完成度の高さ、ブランド力の高さに加え、長い目で見た出費の安さも貢献しているであろう。
ルークスは残価設定ローンの月々の支払額だけでなく、内容の良さや日産のディーラーの店舗数も加味すると「もっと売れてもいいのでは」と感じるが。
そしてeKスペースは、ほぼ同じクルマとなるルークスと最終回支払額が15万円以上違ったら、三菱自動車のディーラー数もあるにせよ、いろいろな意味で苦戦も仕方ない、という結果であった。
とにかく購入前に実車確認を!
しかし、矛盾するようだが、クルマは高価かつ一般的には長く使う商品のため、出費のみで選ぶものでもない。それだけに軽スーパーハイトワゴンに限らず、クルマを買う際はディーラーでの実車確認や試乗なども入念に行い、自分が気に入ったもの、自分に合ったものを選んで欲しい。
【筆者:永田 恵一】
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