販売現場も困惑! 日産 新型ノートはオプション追加ありきの低価格設定だった!?

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今や日産を支える超人気車種にまで成長したノート。2020年12月23日に新型モデルが発売し、1ヶ月が経過。そこでグレード分布など、市場のリアルな声が見えてきた。そこで新型ノートのオプション選びやグレード構成の問題点をご紹介! やっぱり最上級グレードがベストだった?

目次[開く][閉じる]
  1. 当初はそれほど売れていなかった? e-POWER追加で超人気モデルに
  2. 価格据え置きもオプション追加で高額に
  3. オプションが複雑! 仕方なくXを選ぶ人続出

当初はそれほど売れていなかった? e-POWER追加で超人気モデルに

本題に入る前に、ノートが一躍スターモデルになるまでの変遷を簡単におさらい。

日産 2代目ノート(先代モデル)がデビューしたのは2012年のこと。当初は1.2リッターNAガソリンモデルとスーパーチャージャーを搭載したモデルを展開するなど、当時の日本車としては珍しいダウンサイジンググレードをラインアップしていた。

それもそのはずで、ワンランク上でコンパクトプレミアムとも言われた初代ティーダと統合する形で誕生したモデルであり、既存のノートオーナーとその上の客層までカバーする必要があったためである。

だが、決して人気車種というワケではなかった。2013年には年間14万7634台を売り上げ、販売台数4位を獲得するなど、そこそこ売れているという程度のモデルであった。

>>広い車内に注目! ノートの祖先ティーダは小さい高級車だった

だが、2016年にノートの運命を左右する大事件が起こったのだ。そう、e-POWERモデルの追加である。「充電のいらない電気自動車」というキャッチーな触れ込み、そしてこれまでのクルマにはないモーターならではの加速などで、月販販売台数1位を獲得するほど超人気モデルに。モデル末期でも月平均3000台で推移していたほどである。

>>【新旧比較】変わりすぎた車内に注目! 新旧ノートを写真で比較

価格据え置きもオプション追加で高額に

その人気モデルが2020年12月23日に待望のフルモデルチェンジを果たした。人気のe-POWERのみで車両本体価格はほぼ据え置き。しかも内外装デザインが大幅にレベルアップするなど、注目度はバツグンであった。

とはいえ、懸念点も。

新型ノートは下からF、S、Xと全3グレードからなるのだが、実は今回の目玉となるプロパイロットを装着できるのは最高級のXのみ。しかも標準装備ではない。他の装備と抱き合わせによる40万円を超えるオプションを追加しないと、プロパイロットは装着できない設定になっている。

それ以外のグレードでは、今のところオプション設定すらされていない。

“自動運転の日産”などとCMで謳っているだけに、全グレードで選べる様にして欲しいところ。まるで、X以外は売りたくないのか? と勘ぐりたくなるほど。

そのほかLEDヘッドライトは全グレードでオプション設定となるなど、せっかく買うならと最新の先進装備をてんこ盛りにしてしまうと、総額は300万円を超えてしまう。

先代モデルは必要なオプションはオーディオ程度であり、総額220万円程度で購入できたことを考えると大幅な価格アップと思う人も少なくないはずだ。

>>コレは選びたい! 新型ノートおすすめオプションがコレ

オプションが複雑! 仕方なくXを選ぶ人続出

発表当時から日産の担当者いわく「ほとんどがXを選ぶと予想している。他のグレードはビジネスやレンタカー用と割り切っている」と話す人もいたほどで、発表当時MOTAでもXグレード以外は買っちゃダメと書いたほどだ。

プロパイロットが欲しいならX一択

発売から1ヶ月が経ち、実際のお客さんの動向を見ると予想通りの展開となっていた。具体的にはXが84.2%、Sが15.6%、ベースグレードのFは0.2%であった。

やはり! といった答えであるが、販売の最前線で戦うディーラーマンはどの様にしてお客さんにおすすめしているのだろうか? 今回は東京郊外の日産ディーラースタッフS氏にお話しを伺った。

「現状、先代モデルからの乗り換えが多く、プロパイロットを希望するお客さんが大半を占めている。Xしかおすすめできない状況だ」という。続けて、お客さんからは「ベースグレードにプロパイロットをつけたい」というような、対応するグレードを増やして欲しいとの声も多いと先述のS氏は話す。

オプション構成の改善に期待

今回はスタート価格が202万9500円〜と大きな値上げはしていないようにも思える。ただ、ほとんどがオプションとなっており、欲しい機能を揃えれば最上級グレードを選ばざるを得ないのだ。値下げをして! とは言わないまでも、全グレードで好きなオプションを装着できるなど、もう少しユーザーファーストなオプション構成にして欲しいところだ。

【筆者:MOTA編集部 木村 剛大】

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MOTA編集部 木村 剛大
筆者MOTA編集部 木村 剛大

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樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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