トヨタより7年も先行! 小型SUVジャンルを切り開いたホンダの開拓者“ヴェゼル”を振り返る

画像ギャラリーはこちら

ホンダは、コンパクトSUVの人気モデル「ヴェゼル」を2021年春にフルモデルチェンジすると発表した。近年トヨタ ヤリスクロスなどの後発モデルが各社から登場しているが、7年前の2013年には早くも需要の開拓を先行していた初代ヴェゼル。その歴史を改めて振り返り、今も人気を維持し続ける秘密について探ってみよう。

デビュー7年! ホンダ 初代ヴェゼルを写真であらためて振り返る[画像55枚]

目次[開く][閉じる]
  1. SUVとクーペとミニバン、多面的な価値を反映
  2. 絶えず進化を続けベストセラーとなった初代ヴェセル
  3. 2021年春、ヴェゼルが満を持してフルモデルチェンジ

SUVとクーペとミニバン、多面的な価値を反映

「ホンダ ヴェゼル」は、2013年10月開催の東京モーターショー2013会場で初公開。大きな反響の中、2013年12月には正式デビューを果たした。

ボディサイズは、全長4295mm×全幅1770mm×全高1605mm、ホイールベース2610mm(2013年デビュー時)。

コンパクトカーのベストセラーモデル、3代目「フィット」のパワートレインやプラットフォームなどをベースにしながらも、ボディサイズはグンと拡大。クーペSUV風の流麗なスタイルながら、十分な室内空間を備えた。

2013年のデビュー当時、ホンダのプレスリリースには『SUVの力強さ、クーペのあでやかさ、ミニバンの使いやすさ、さらには燃費性能まで、ジャンルの枠を超えた多面的な価値を高次元で融合させた全く新しいクルマ』(Honda Press Information:2013年12月19日付)だと定義付けている。

絶えず進化を続けベストセラーとなった初代ヴェセル

システム最高出力152psのスポーツハイブリッドを採用

ヴェゼルはまず、1.5リッターガソリンモデルと、1モーター式ハイブリッドモデルの2つのパワートレインでスタートした。

ハイブリッド車に搭載されたのは、3代目フィットに新採用された「SPORT HYBRID i-DCD」。27.0km/L(JC08モード)の低燃費性能を誇りながら、2リッター車並みのパワー(システム最高出力152ps)と、デュアルクラッチ式トランスミッション(DCT)による小気味良い加速感によって、エコカーのイメージを覆すスポーティな走りが自慢だった。

またヴェゼルは、同社のハイブリッド車では初めて、4WDシステム「リアルタイムAWD」と組み合わせたモデルもラインナップした。

年間で最も売れているSUVのランキング1位に4年も君臨

2013年12月のデビューからおよそ1ヶ月、翌年の2014年1月末時点で約3万3000台の受注を獲得し好調な立ち上がりとなったホンダ ヴェゼル。

その後も着実に販売台数を伸ばし、2014年、2015年、2016年、そして2019年と、国内SUVジャンルにおける新車販売台数ランキング1位を獲得するほど、定番人気のモデルへと成長を遂げた。

デビュー以来、絶え間ない改良を重ね進化を続けた

2016年2月の一部改良時には、先進運転支援システム「Honda SENSING(ホンダ センシング)」を採用。またスポーティグレード「RS」を追加するいっぽう、デビュー当初スポーティと評された一方で、やや固めだった足回りを、やや柔軟な仕様に変更している。

この後もこまめな改善を繰り返し進化を続けた初代ヴェゼル。2018年にデザインの小変更を伴うマイナーチェンジを実施。その後2019年1月には1.5リッター VTEC ガソリン直噴ターボエンジン搭載の「ヴェゼル TOURING(ツーリング)」を追加した。

さらに2019年11月には、専用チューニングされたカスタマイズパーツを装着するコンプリートカー(カスタムカー)「ModuloX(モデューロ エックス)」を登場させるなど、ホンダでは常にラインナップを拡充させ、ヴェゼルの進化を続けていることがわかる。

2020年にトヨタと日産から相次いでライバル車が新規参戦

しかしそんなヴェゼルも、2013年12月のデビューから、早くも丸7年が経過した。

2020年にはトヨタから「ヤリスクロス」、日産からも「キックス e-POWER」と多数のライバルモデルも登場。再びコンパクトSUV市場が盛り上がりをみせている状況だ。

老舗ブランドとなったホンダも、そんな絶好のタイミングで、2021年春に新型ヴェゼルをフルモデルチェンジすると発表した。

2021年春、ヴェゼルが満を持してフルモデルチェンジ

ホンダは2021年1月18日(月)、2代目の新型ヴェゼルを2021年春に発表することを明らかにし、ティザー画像(事前告知の写真)を数点公開した。

また、先行して2月18日(木)にはワールドプレミア(世界初公開)を行い、新型ヴェゼルのデザインなどがここで初めて正式に披露される予定だ。

ホンダ ヴェゼルのフルモデルチェンジにより、2021年春はトヨタ ヤリスクロスと日産 キックスとの熾烈な三つ巴の戦いが始まる!

コンパクトSUV市場は、2021年も引き続き大いに盛り上がりをみせそうだ。

[筆者:トクダ トオル(MOTA編集部)]

ホンダ/ヴェゼル
ホンダ ヴェゼルカタログを見る
新車価格:
239.9万円341.9万円
中古価格:
78万円587万円

この記事の画像ギャラリーはこちら

  すべての画像を見る >

【PR】MOTAおすすめコンテンツ

検索ワード

トクダ トオル(MOTA)
筆者トクダ トオル(MOTA)

昭和44年生まれ。週末は愛車に乗って(時に鉄道に乗って)家族とともにドライブやキャンプを楽しむ1児のパパ。自動車メディアに携わるようになってから15年余りが経過。乗り換えに悩むユーザーの目線に立った平易なコンテンツ作りを常に意識し続けている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

MOTA編集方針

「車好きのみんなが見ているメルマガ」やSNSもやってます!
カー用品・カスタムパーツ

愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!

  • 一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?

    これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。

  • 一括査定は本当に高く売れるの?

    これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は、申込翌日18時に最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。

新車・中古車を検討の方へ

人気記事ランキング
最新 週間 月間

新着記事

新着 ニュース 新型車 比較 How To
話題の業界トピックス・注目コンテンツ

おすすめの関連記事

ホンダ ヴェゼルの最新自動車ニュース/記事

ホンダのカタログ情報 ホンダ ヴェゼルのカタログ情報 ホンダの中古車検索 ホンダ ヴェゼルの中古車検索 ホンダの記事一覧 ホンダ ヴェゼルの記事一覧 ホンダのニュース一覧 ホンダ ヴェゼルのニュース一覧

この記事にコメントする

コメントを受け付けました

コメントしたことをツイートする

しばらくしたのちに掲載されます。内容によっては掲載されない場合もあります。
もし、投稿したコメントを削除したい場合は、
該当するコメントの右上に通報ボタンがありますので、
通報よりその旨をお伝えください。

閉じる