「もっといいクルマづくりの証明」 自動車研究家 山本シンヤ:KINTO専用アクア

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クルマをスマホと同じように月々コミコミ定額で利用できるサブスクリプションサービス「KINTO」。

ユーザーの用途や好みに合わせて様々なモデルの中から選択が可能だが、中には「人と同じのはイヤ」、「更に個性をプラスしたい」という想いがあると思う。

KINTOはそんな要望に合わせてトヨタ直系のカスタマイズブランド「MODELLISTA(モデリスタ)」、「GR PARTS」のパーツをプラスしたモデルも用意するが、何とKINTOでしか手に入れることができないスペシャルモデルも存在する。

それがヤリス/アクアに設定された「KINTOツーリングセレクション」だ。ここではアクア S“KINTOツーリングセレクション”についてベースとなるSグレードと比較して紹介していきたいと思う。

アクアは2011年に登場、プリウスと並ぶハイブリッド専用車として5ナンバーサイズのコンパクトボディと圧倒的な燃費の良さ、更にハイブリッドなのにリーズナブル価格が特長だ。

デビューから9年とモデルサイクルは長いものの、着実な進化・熟成によって商品性を維持しており、現在も好調なセールスを続けている。では、KINTOツーリングセレクションは何が特別なのか?

アクア S“KINTOツーリングセレクション”の内外装

一つ目の特徴は専用の「内外装」だ。エクステリアはヤリス G“KINTOツーリングセレクション”と同じくルーフ、ドアミラー、シャークフィンアンテナ/アルミホイール(16インチ)をブラック化。

ちなみに16インチアルミホイールのデザインはノーマルには設定のないアクア S“KINTOツーリングセレクション”専用となる。

スポーティなイメージがプラスされているが元々装着されるメッキ加飾とのコントラストも相まってプレミアム感もアップ。

インテリアはシートやステアリング/シフトノブ(本革製に変更)をブラック+シルバーステッチでコーディネイト。加えて合皮革巻きのインパネ助手席オーナメントやピアノブラックのパワーウィンドウベース、シルバー塗装のサイドレジスターリングを採用。

ベース車に装着されるメッキ加飾とのコントラストも相まってエクステリア同様にスポーティ&プレミアムなインテリアだ。

また、ベース車ではオプションのオートライト/スマートエントリーの標準化やベース車には設定のないIRカットガラスや運転席アームレスト、6スピーカー仕様(ノーマルは4スピーカー)、など装備の充実もポイントである。

アクア S“KINTOツーリングセレクション”の走り

二つ目の特徴はスポーティ&プレミアムな内外装に合わせた専用の「走り」だ。車体のスポット打点増し(10点)や床下ブレースの追加と専用のサスペンションチューニング(コイルスプリング/ショックアブソーバーの変更)を実施。

タイヤは195/50R16の組み合わせだ。ちなみにボディ補強はスポーツコンバージョンモデル「GRスポーツ」で実施されている内容を水平展開しながらもKINTOツーリングセレクションに合わせて最適化。パワートレイン(1.5L+モーター)はノーマルから変更はない。

ベースとなるアクアは低重心と軽量化を活かした走りは評価するものの、ボディの緩さや希薄なステアフィール、一体感の無いハンドリング、硬い柔らかいで言えば柔らかいが安定感に欠ける乗り心地。

GR SPORTはノーマルで感じた課題はおおむね改善されているが、普通のユーザーにはスポーティすぎるハードな乗り心地と、あっちを立てればこっちが立たずと言う感じだったが、KINTOツーリングセレクションはその悩みを解決する。

具体的にはボディがカッチリしていると実感できる剛性とドライバーの意志や操作に忠実に反応する一体感のあるGR SPORT譲りのハンドリング、ノーマルよりは若干硬めだがGR SPORTよりも優しい……というダンピングの効いたスッキリした乗り心地とまさにノーマルとGR SPORTのいい所取りの絶妙なセットアップの走りに仕上がっている。。

ちなみにベース車との伸び代……と言う意味では、ヤリス G“KINTOツーリングセレクション”を上回る。

正直言うと、アクアは最新のヤリスと違い古いプラットフォームを採用しているため、ハンドリングと乗り心地の両立は難しいと思っていたが、KINTOツーリングセレクションは見事にバランスされた。この辺りは「古いプラットフォームだから仕方ない」と諦めるのではなく、「古いプラットフォームでもまだやれる事がある」といった開発陣の「想い」と「挑戦」がクルマに表れていると感じた。これもある意味「もっといいクルマづくり」の証明と言えるだろう。

更にベース車ではオプションとなっているトヨタセーフティセンスや先行車発進告知機能、パーキングサポートブレーキ(静止物)付のインテリジェントクリアランスソナーなど予防安全装備の標準装備化も嬉しいポイントだ。

特別な「内外装」に理想のアクアと呼びたい特別な「走り」、そして充実した「装備」など、商品性が大きく引き上げられているアクア S“KINTOツーリングセレクション”。

更なる驚きは「価格」である。

ノーマルモデルとの月々の支払額を計算(ナビ+バックカメラパッケージ選択で7年契約、有料カラー選択なし・追加オプションなし、ボーナス月11万円×14回を加算した場合)してみると、ノーマル21,120円に対してKINTOツーリングセレクションは22,330円とその差は1000円ちょっとだ。ただ、ノーマルは予防安全装備なしの価格でこれらをプラスすると価格差はほぼないに等しい。

KINTOでしか手に入れることができない“理想”のアクア、これは選ばない理由はないだろう。

専用特別車を更にご覧になりたい方は公式HPを御覧ください。

関連動画



「ヤリス G“KINTOツーリングセレクション”」の記事はこちら

トヨタ/アクア
トヨタ アクアカタログを見る
新車価格:
214.6万円283.7万円
中古価格:
32.8万円316.6万円

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山本 シンヤ
筆者山本 シンヤ

自動車メーカー商品企画、チューニングメーカー開発を経て、自動車雑誌の世界に転職。2013年に独立し。「造り手」と「使い手」の両方の気持ちを“解りやすく上手”に伝えることをモットーに「自動車研究家」を名乗って活動をしている。西部警察は子供時代にリアルでTV放送を見て以来大ファンに。現在も暇があれば再放送を入念にチェックしており、当時の番組事情の分析も行なう。プラモデルやミニカー、資料の収集はもちろん、すでにコンプリートBOXも入手済み。現在は木暮課長が着るような派手な裏地のスーツとベストの購入を検討中。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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