【東京オートサロンを振り返る】日産 ジュークが“戦車”に!? メーカーがホンキで遊ぶと凄い事になる一例を見た

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日産が2019年の東京オートサロンに出展したJUKE(ジューク)のカスタムカーには誰もがあっ! と驚いた。なんとタイヤの代わりにクローラー(無限軌道、いわゆる“キャタピラー”)を装着していたのだから。そして、メーカー自らホンキで遊んでいるように見える楽しいコンセプトカーに隠された狙いとは!? 改めて振り返ってみよう。

雪山で走らせてみたい! ジューク クローラーを写真でもっと見てみる![画像49枚]

純正作品ならではの完成度にも注目したい

東京オートサロン2019でメーカー自ら出展した「日産 ジューク パーソナライゼーション アドベンチャー コンセプト」は、4輪タイヤの代わりに雪山や泥濘路でも走破出来る“クローラー”を装着したモデルだ。

大胆にデフォルメされたオーバーフェンダーだが、ベース車のフェンダーラインそのままなラインを綺麗にトレース。こんなにふざけておきながらまるで違和感がない仕上がりっぷりは、さすがメーカー純正作品である。

おふざけのようにみえて、マーケティング上の狙いもあった!?

しかしこのジューク クローラーはただ単におふざけというだけでもない。ジューク 16GT FOURやNISMO RSに搭載されるインテリジェント4×4(トルクベクトル付)によるスムーズな旋回性能を想起させる狙いがあったのだ。

トルクベクトル機能はリアのデフ(駆動を繋ぐ車軸中央部のギア機能)に備わり、エクストレイルに搭載される”オールモード4×4-i”の機能にプラス。路面や走行状態に応じてトルク配分を前後(100:0~50:50)だけでなく後輪左右(100:0~0:100)まで、最適にコントロールしてくれる。ぐいぐいと曲がる旋回性能は、あのGT-Rを超えると評されていたほど。

ならばこのクローラー仕様になったトルクベクトル付インテリジェント4×4のジュークで、雪上で思いっきり走ってみたかったものだ。

80通りに及ぶカラーセレクト可能なパーソナライゼーションも訴求

さらにジューク パーソナライゼーション アドベンチャー コンセプトには、当時のジュークに用意されていた「パーソナライゼーション」の楽しさも訴求する役割も果たしていた。もともと個性的なジュークのスタイリングをさらに際立たせる、内外装の自由なカラーコーディネイトが出来るというもので、80通り以上(発売時期により異なる)に及ぶカラーセレクトが可能だった。

ジューク パーソナライゼーション アドベンチャー コンセプトで選択されていたオリジナルのマットホワイトとマットブラック2トーンカラーにフローセントグリーンの組み合わせは、残念ながら市販版ジュークには採用されずじまいだったが、ちょっと真似してみたいオシャレなコーディネイトである。

一見すると単なるデザイナーのおふざけのように見えてしまうメーカーのコンセプトカー。でもその裏にはいろんな狙いが隠されていた、という好例がこのジューク パーソナライゼーション アドベンチャー コンセプトなのだった。

[筆者:トクダ トオル(MOTA編集部)/撮影:渡 健介・MOTA編集部・NISSAN]

そういやあったね日産 ジュークって! でも実は海外ではこっそりモデルチェンジしてたって知ってた!?

日産/ジューク
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新車価格:
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筆者トクダ トオル(MOTA)

昭和44年生まれ。週末は愛車に乗って(時に鉄道に乗って)家族とともにドライブやキャンプを楽しむ1児のパパ。自動車メディアに携わるようになってから15年余りが経過。乗り換えに悩むユーザーの目線に立った平易なコンテンツ作りを常に意識し続けている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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