永遠のライバル「フェラーリ vs ランボルギーニ」買うならどっち!?[外車のススメ]

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世界有数のスポーツカーメーカーとして知られる、イタリアの名門「フェラーリ」と「ランボルギーニ」。スーパーカーに熱中した世代はもちろんのこと、全世代に夢と興奮を与え続けています。でも、この2社は設立の経緯、創設者の考え方がまったく異なっており、その基本的な性質は現在まで受け継がれています。

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永遠のライバルとも言えるフェラーリとランボルギーニのクルマ。もし買えるとすれば、あなたならどっち!?

誰もが知るランボルギーニが「フェラーリを見返すために起業した」エピソードだが

フェラーリを興したエンツォ・フェラーリは、1929年からアルファロメオのレーシングドライバーとして活躍し、のちに自分たちでレーシングカーを開発するようになりました。1947年にフェラーリを創設すると、たちまち彼らのマシンはヨーロッパのメジャーなレースで優勝を重ね、その名を一気に高めました。1953年から製造を開始した「250シリーズ」では、市販車もラインナップ。レーシングカーの技術をフィードバックした高性能なV12エンジンを積んだGTとして成功を収めています。

そのフェラーリのライバルとして、名前が挙がるメーカーといえばランボルギーニです。

創設者は、フェルッチオ・ランボルギーニ。1949年に農耕用トラクターの製造会社を設立して財を成した彼は、自分が理想とする高性能車の開発に着手。1963年にランボルギーニ初の市販モデルとなるV12エンジン搭載のGT「350GTV」を試作して発表、翌年から「350GT」として発売を始めています。

反骨精神あふれるエピソード

この「ランボルギーニ事始め」で語られる中に、「ランボルギーニはフェラーリを見返すために会社を起こした」という説があります。

フェルッチオが購入したフェラーリのクラッチが故障した時、フェラーリから送られてきた部品がトラクター用で、しかも価格が10倍だったというのです。激怒したフェルッチオはフェラーリに乗り込んだのですが、フェラーリから門前払いを受けてしまい、その悔しさでフェラーリを超えるクルマを作る!と決めた……という話。有名(?)なエピソードなので、聞いたことがあるかもしれません。

最新の研究によると門前払いのウワサは俗説のようだ

しかしこの話のうち、「門前払いからのランボルギーニ設立」については、のちに夫人によって明確に否定されているそうで、いわゆる俗説なのだとか。ただし、1950年代のフェラーリはまだ品質が及ばず、さらに夏は暑く、エンジン音は容赦無く車内に入り込むなど快適性は備えていなかったため、トラクターの製造を行なっていたフェルッチオが品質について問題視したこと、日常で使える快適な高性能車を作りたい、と望んでいたのは事実。「400GT」「イスレロ」「エスパーダ」などの1960年代のランボルギーニに、洗練された豪華で実用的なGTが多いのは、その証明といえます。また、優れたビジネスマンだったフェルッチオですので、高性能車市場に進出すると「儲かる」と考えたのも、至極当然だったといえましょう。

[筆者:遠藤 イヅル]

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遠藤 イヅル
筆者遠藤 イヅル

1971年生まれ。カーデザイン専門学校を卒業後、メーカー系レース部門にデザイナーとして在籍。その後会社員デザイナーとして働き、イラストレーター/ライターへ。とくに、本国では売れたのに日本ではほとんど見ることの出来ない実用車に興奮する。20年で所有した17台のうち、フランス車は11台。おふらんすかぶれ。おまけにディープな鉄ちゃん。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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