出るのが15年早すぎた! カクカクボディ&観音開きの個性派SUV「ホンダ エレメント」

  • 筆者: MOTA編集部
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今でこそ日本は人気のジャンルとなっているSUVだが、当時はいまほどの人気もなかったことで売れ行きも伸びず、2003年4月から2005年7月までと約2年の短い販売期間に終わったSUVがあった。それが「ホンダ エレメント」だ。

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そんなホンダ エレメントは、アウトドアに最適なスペックと現代のトレンドにマッチしたデザインによって、近年キャンパー達に注目されているという。

時代を先取りしたユニークなデザイン

ホンダ エレメントはアメリカのアクティブな若者(16歳から24歳あたり)向けに開発・生産され、個性的なデザインや使い勝手の良さが人気を博し、アメリカでは2002年12月から2010年12月まで生産された。日本での販売期間は約2年と短かったが、アメリカでは息の長いモデルだった。

ビーチにあるライフガード・ステーション(ライブセイバーの監視台)がモチーフとなっており、マツダ RX-8やトヨタ FJクルーザーのようにセンターピラーレス構造の両側観音開きドアを採用していることが特徴だ。

また角ばった外観デザインにバンパーやフェンダー、サイドシルには無塗装の樹脂が採用されており、スバル XVやスズキ ジムニー(JB64)のような近年SUVのデザイントレンドに近い要素を持つ。

ボディサイズは全長4300mm×全幅1815mm×全高1790mm、ホイールベースは2575mmと使い勝手も良さそうだ。

アウトドアに便利な機能がそろったインテリア

インテリアは水平基調でソリッドなインパネだが、コーンシェイプと呼ばれるポップなデザインの独立3眼メーターが採用されている。

注目は機能性の高いラゲッジスペースだ。サーフィンをする若者たちメインターゲットであり、10フィートサーフボードを積めることが必要条件として全長が決定された。それもあり、後部座席を左右に跳ね上げれば、高さ1025mm左右幅1100mmと広いカーゴスペースを作ることができる。さらに汚れと水に強い樹脂製のフロア、そしてシートや天井を覆うルーフライニングには防水加工が施されている。

それに加え、高さ1140mm×幅1550mmの大きな開口部を持つ両側観音開きドアや、車中泊可能なフルフラットだって作れる多彩なシートアレンジなど、アウトドアでも使い勝手が良い。

「ホンダ エレメント」の内装を画像で見る!

パワートレインにはエンジンは北米版「アコード」と同じ2.4L DOHC i-VTECの最高出力160馬力/5500rpm、トルクは22.2kg・m/4500rpmに4ATが組み合わされている。駆動方式はデュアルポンプ式リアルタイム4WDのみ。フロントはトーコントロールリンク・ストラットサスペンション、リアにはリアクティブリンク・ダブルウイッシュボーンサスペンションを採用。長距離ドライブでも不整地でも頼りになるスペックだ。レギュラーガソリンで10.6km/L(10・15モード)と燃費もそこまで悪くはない。

このように、ホンダ エレメントはアウトドアに最適なスペックと現代のトレンドにマッチしたデザインによって、キャンパー達から注目されている1台だ。そのため、当時の販売価格は259万円にも関わらず、走行距離が10万km以内など状態の良いものであれば、中古価格は130万円前後と半値程度で販売されている。いま新車が登場していれば、人気の1台となっていたかもしれない。

ホンダ/エレメント
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新車価格:
284.9万円284.9万円
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40万円252.2万円

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筆者MOTA編集部

MOTA編集部。編集部員は、自動車雑誌の編集者やフリーランスで活動していた編集者/ライター、撮影も同時にこなす編集ディレクターなど、自動車全般に対して詳しいメンバーが集まっています。

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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