【国産派vs外車派】ランクルプラドとジープ グランドチェロキーをくらべてみた|外車のススメ Vol.15(1/2)

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あえて選ぶ外車のススメ。この企画では「国産車、じゃなくて輸入車」をテーマに、様々なカテゴリーの車種を比較検討します。第15回のテーマは、高級SUV対決。ランドクルーザーシリーズの弟分「プラド」と、伝統のアメリカン4WD・ジープブランドの旗艦SUV「グランドチェロキー」をご紹介します。

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目次[開く][閉じる]
  1. 乗りやすい“小さなランクル”「ランドクルーザー プラド」
  2. 悪路走破性と高級感を合わせ持つ「ジープ グランドチェロキー」
  3. 気になる価格で比較!
  4. ランドクルーザー プラド、じゃなくて「グランドチェロキー」という選択

乗りやすい“小さなランクル”「ランドクルーザー プラド」

日本を代表する高級SUV、ランドクルーザー。1954年から続く伝統あるビッグネームで、V8エンジン搭載で車体が大きな“兄貴分”「大きなランクル」200系と、 “弟分”の「小さなランクル」プラド・150系が販売されています。

プラドの成り立ちを説明するには、「大きいランクル」と「小さいランクル」が生まれた背景から説明が必要です。ランドクルーザーを代表する「40系(1960〜1984年)」の4ドア・ロングホイールベース版の流れは、「大きなランクル」の55・56系、60系、80系、200系につながりました。

一方、40系ショートホイールベースの後継モデルが「小さいランクル」の70系で、1990年になって4ドアを追加すると同時に「プラド」の名を冠しています。現行型は2009年から発売の4代目です。

都市部で使いやすいプラド

プラドのボディは全長約4.8m、全幅1.9m以内で、全長5m×全幅2m近い200系に比べると、乗りやすいサイズです。

もちろん、ランドクルーザーというブランドにふさわしい高級感や悪路走破性も健在。直4のガソリンとクリーンディーゼルエンジンを搭載し、燃費と動力性能を高い次元でバランスがとれています。

都市部での使用にも映える洗練さも、プラドが売れている要素です。

悪路走破性と高級感を合わせ持つ「ジープ グランドチェロキー」

そして「アメリカの4WD」といえば、「ジープ」ブランドで、現在はフィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)が所有しています。

グランドチェロキーは1993年に登場した高級SUVで、4代目となる現行型は、2010年に登場しました。ジープといえばヘビーデューティーなイメージがありますが、1999年デビューの2代目以降はモノコックボディを採用し、オンロードでの快適性を増しました。

現行型も乗り心地に優れ、コーナリングも思いの外得意です。ジープの名を冠するだけあり、悪路走破性の高さも折り紙つき。

内装は高級感に溢れており、「道を選ばぬ力強い走り」と「高い快適性」を併せ持つクルマに仕上がっています。プラドより少々長く幅広いボディは重厚感があり、高級SUVにふさわしい落ち着いたデザイン。3.6リッターV6エンジンを基本に、6リッター超えの超高性能なV8エンジン版までしっかり設定しているのもポイントです。

気になる価格で比較!

サイズ的・ジャンル的に近い2台のSUVですが、価格帯には幅があります。

プラドの価格は、ガソリンエンジンでは360万円から428万円まで、ディーゼル搭載車は422万円から546万円まで。

一方のグランドチェロキーは、V6モデルが524万円から734万円まで。

そして最高出力468psという別格のパフォーマンスを示す6.4リッター V8 HEMIエンジンを押し込んだ「SRT8」が885万円。さらにスーパーチャージャー付の6.2リッター V8 HEMIエンジン(710ps!)というジープ史上最強の「トラックホーク」も1356万円で用意されています。

乗車定員や装備が異なるため、2車の単純な比較はできませんが、プラドのディーゼル版最上位グレード「TZ-G」とグランドチェロキーのV6エントリーモデル「ラレード」の価格を比べると、グランドチェロキーのほうが少し安くなります。

また、TZ-Gに約20万円上乗せすれば、ラレードに各種装備を豊富に追加した「ラティチュード」も視野に入ってきます。

輸入車であることを加味すると、グランドチェロキーの方が、実はお買い得!?

それ以上のグレードだとグランドチェロキーはプラドよりもだいぶ高価になりますが、「実はさらにお買い得」なSUVなのです。

なぜなら、それはハイパフォーマンス版グランドチェロキーのエンジンが、大排気量V型8気筒エンジンだから。

このクラスには、BMWやメルセデス・ベンツに代表されるライバルのSUVも多く存在します。しかし6気筒エンジンを積んだ同格の欧州SUVの価格帯はおおむね900万円以上。

しかしその金額でも、V8搭載のSUVはまだ手が届かないのです。

その中で、目が覚めるような加速性能と荒々しいキャラクターを持つグランドチェロキーSRT8は、885万円。

もちろん、絶対的に安い額ではありませんが、メルセデスAMGに代表されるハイパフォーマンスSUVの多くが2000万円以上することを考えると、飛び切り特別なトラックホークの1356万円すらかなりお買い得と言えます。

直4エンジン+過給器でも、パワーや静粛性・フィールに優れている現在では、気筒数の大小が高級車の価値を左右しない時代になりましたが、とはいえマルチシリンダーの持つ音と回転感覚は得難いものです。

ジープ/グランドチェロキー
ジープ グランドチェロキーカタログを見る
新車価格:
830万円1,185万円
中古価格:
69万円1,096万円
トヨタ/ランドクルーザープラド
トヨタ ランドクルーザープラドカタログを見る
新車価格:
366.6万円554.3万円
中古価格:
118万円764万円
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遠藤 イヅル
筆者遠藤 イヅル

1971年生まれ。カーデザイン専門学校を卒業後、メーカー系レース部門にデザイナーとして在籍。その後会社員デザイナーとして働き、イラストレーター/ライターへ。とくに、本国では売れたのに日本ではほとんど見ることの出来ない実用車に興奮する。20年で所有した17台のうち、フランス車は11台。おふらんすかぶれ。おまけにディープな鉄ちゃん。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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