チャイルドシート、ジュニアシートは何歳まで必要?

  • 筆者: 永田 トモオ

「ちょっとそこまで」でもチャイルドシートはマスト!

子供って、本当にクルマに乗るのが大好きだ。運転する方もそれだけ乗せる甲斐があるのだけど、ほんの幼児から好奇心旺盛なイタズラ小僧まで、子供をクルマに乗せるときは意外に気をつかうことが多い。

その代表的なものといえば、やはりチャイルドシート。子供のいるドライバーなら、まずほとんどの人が、チャイルドシートの装着や積み下ろしで苦労をしているに違いない。

>>万一の時に愛する子どもを守ってくれるのがチャイルド/ジュニアシート

若いファミリードライバーならご承知と思うが、小さな子供をクルマに乗せるなら、今やチャイルドシートの装着はマスト。2000年に改正された道路交通法で、6歳未満の子供を乗車させる場合は、チャイルドシートの使用が義務づけられている。今でも事故の報道で、親が子供を膝に乗せていたという話を聞くことがあるが、どんな短い距離でもそれは違反だ。違反をどうこういう前に、子供への気遣いが足らなすぎると思う。

チャイルドシートの普及は2000年が境目で、その前年くらいからチャイルドシートの市場が拡大し、シートのデザインやバリエーションも急速に増えていった。

2000年代に入ると、現在のチャイルドシートの一般的な固定方式、ISO-FIXの取り付け装置がクルマ側にも装備されるようになり、さらに普及が進んだのだった。それまでは、チャイルドシートの装着はシートベルトによる固定が主で、シートをしっかり動かないように締め込むのがひと苦労だった。

赤ちゃんと子供で異なるシート

さて、シートに話を戻そう。

ひとことに6歳未満といっても、新生児から小学生まで、子供の体格は劇的に変わるものだ。だから、これは法律で決まっているわけではないが、子供それぞれの身長や体重に合わせて、何種類かのチャイルドシートが必要になってくる。

最初に必要なのは、当然ながら新生児が使えるタイプ。まだ首が据わっていないから、シートはベビーベッドのようにも使えるデザインで、衝突時の衝撃を考えた後ろ向き装着が望ましい。そして、1歳を過ぎれば体がしっかりしてくるので、座って使う前向き装着タイプも選べるようになる。

つまり、6歳になるまでは、最低でもこの2種類のチャイルドシートが必要ということになるのだ。もし、使っているうちに子供の成長に合わなくなった場合には、もう一脚必要になるかもしれない。知り合いが、最初の一年は借りたもので過ごしたと話していたのを思い出すが、子供はそれぞれ成長のしかたが違うから、できればいつもおニューでピッタリのチャイルドシートを選んでやりたいものだ。

(編集部注:新生児から幼児まで使用可能な前向き/後ろ向きを切り替えられるモデルもあります)

年齢ではなく体格で判断しよう

ところで、チャイルドシートは、必ずしも6歳で不要になるものではない。これも法律で決まっているわけではないが、成長の度合いによっては、6歳を過ぎてもチャイルドシートが必要になることがある。

問題なのは身長だ。自動車のシートベルトは、大体140cm以上の身長を目安として作られている。それ以下の身長では、衝突時に肩のベルトが喉にかかったり、腰のベルトが腹部を締めつけたりする可能性があるから、座面を上げてやる必要がある。そこで用意されたのが、ジュニアシートなどと呼ばれる学童用のチャイルドシートだ。もうすぐ背が伸びるなどと、クッションなんかでごまかしたりしないで、それまでのチャイルドシート同様に、子供の体に合ったものをしっかり選んでほしい。

[筆者:永田 トモオ]

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樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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