"こんまり"もビックリ!? 超意外なクルマの収納5選

クルマは収納スペースの宝庫! 日本車も海外勢もすごいぜ

輸入車でそう感じることは少ないが、車内を幕の内弁当的な思想で設計することがある日本車では「こんな収納スペースがあったの?」と感じるケースが少なくない。こういった収納スペースはそのクルマを所有しているユーザーでも気づいていないことも。今回は”アッ”と驚くような、様々なモデルの収納スペースをピックアップしてみた。

備え付けのスマホホルダーと紙パックも余裕のカップホルダー

1日を通してあちらこちらを飛び回る営業マンの強い味方であるトヨタ プロボックス。こちらの内装は、そんな営業マンが日々戦うためのクルマとうこともあり、パソコンを置くスペース、食事をするのにも使えるテーブルなど、使い勝手バツグン。

徹底した利用者目線の収納スペース

収納スペースでも同様で、最近はほとんどのクルマで何かしら置き場があるスマートフォンに対しても、ドライバーの左手前方にマルチホルダーと呼ぶ充電用のコードの取り回しまで考慮した収納スペースを設ける(スマートフォンに合わせて幅の調整も可能で、メモ帳を置くのにも使える)。

またセンターのドリンクホルダーは、1リッターの紙パックにも対応しており(スズキ ソリオなど乗用車でも対応しているモデルも)、飲み物を買う費用の節約にも貢献している。

さすがはセンチュリー。専用の靴ベラ入れ

昨年21年振りにフルモデルチェンジした、現在日本唯一のショーファーカー(主にプロの運転手さんが運転し、オーナーは後席に座るクルマ)であるトヨタ センチュリーは、マニアックな収納スペースの宝庫だ。

まず車内には後席から手の届く範囲にあるBピラーにちょっとした巻物があり、これは何のためのものかというと後席に座った要人がくつろぐ際の靴の脱ぎ履きに使う靴ベラを置くスペースとなっている。

運転手には嬉しい? 洗車グッズをラクラクお片付け

トヨタ センチュリーはトランク内にある収納スペースを見るとさらに面白く、タオルやウエスを掛けるタオルハンガー、傘やクルマをキレイにする際に使う毛バタキを入れるケース、折り畳み可能でかなりのサイズを持ち立派な造りとなっている小物入れが揃う。

今や滅多に見ない毛バタキはセンチュリーには必須?

トヨタ センチュリーに装備されるこの収納は、実はセンチュリーの伝統となる装備でもある。筆者は先代センチュリーを所有しているが、これらの収納は先代センチュリーにも備わっており、安物の靴べらや毛バタキを入れてセンチュリーらしい雰囲気を楽しんでいる(笑)。

日本が誇るスーパーカー日産 GT-Rに隠し収納が!

登場から12年が経ちながらも改良を繰り返し、未だに世界最強のパフォーマンスを保っている日産 GT-Rは日本が世界に誇れるクルマの1台である。硬派な日産 GT-Rは「珍しい収納スペースがある」というイメージはあまりないクルマだが、実は助手席の足元下に収納スペースがある。

助手席足元に貴重品を忍ばせるのもアリ?

この収納スペースは主に牽引フック、ディーラーオプションとなるジャッキや専用工具などを入れるスペースに想定されているが、ジャッキや専用工具を入れない人であれば目立たないだけに隠しておきたいものの収納スペースにも使えそうだ。それにしてもこんなところに収納スペースがあるというのは、2人分の長期旅行用の荷物を積めるようトランクを広くしたく、かつ重量バランスの適正化のため重いパーツの配置に深く配慮しているGT-Rらしいこだわりの1つでもあるのだろうか。

セレブも収納が好き? びっくり傘入れ

クルマに乗る際に傘があるのはやむを得ないことながら、邪魔なものでもある。そのためスズキ ワゴンRのリアドアやホンダ N-WGNのリアシート下のように傘を置くスペースを用意しているクルマもある。

しかし世界最高のクルマの1台であるロールスロイスは大きなボディサイズも生かし、フロントフェンダーやドアに空洞部分を造り、そのスペースをクルマに備え付けの傘入れとしている。ちなみにロールスロイスに備え付けられる傘は1本10万円、左右2本だと20万円するという説もあり、庶民にはクルマだけでなく傘も触れるのが怖い存在だ。

なおフェンダー内を使う傘入れは、今は亡き日産 パルサーの3代目と4代目モデルの3ドアハッチバックにもあった。

ルノー カングーは商用車ベースだから収納も侮れない

ルノー カングーには、オーバーヘッドコンソール&オーバーヘッドボックスが備わる。

「商用車をベースに堂々と乗用車化する」というガシガシ使えるコンセプトや、子供が「(映画「となりのトトロ」の)猫バスが来た」と言うこともあるくらいファニーなスタイルが好評なルノー カングー。さらに、価格も250万円程度と高くないこともあり、ルノーカングーは同社の日本で販売されるラインナップの大きな柱となる人気車である。

室内高を生かして頭上収納は理にかなっている

ルノー カングーは室内を見ても「商用車ベース」という高い全高を生かし、前席頭上にはオーバーヘッドコンソールと呼ばれるトラックでもよく見る地図などが置ける高さはそれほどではないものの幅の広い収納スペースと(似たものはホンダ N-VANにもディーラーオプションで設定される)、後席前方には24.4リッターという大きな容量を持つフタが3つに分かれた3連式オーバーヘッドボックスを備える。これだけの収納スペースがあると「何を入れるか」を考えるだけでも、楽しくなりそうだ。

まとめ

探してみるとビックリするような収納スペースは「見つからないのも無理もない」と言うものを含め、意外にあるものだ。そういった収納スペースはせっかくあるだけに使わないのはもったいない。もちろん当然ながら、見つける1つの秘訣はズバリ取扱説明書を読むことであるが。

クルマを含めたいていの商品に付属する取扱説明書は読まない人も多いようだが、取扱説明書は目を通すだけでも収納スペースを含め何らかの情報を得られることもしばしばあるので、クルマを買ったら早めに軽い気持ちでいいので取扱説明書を読むこと(中古車で車内にない場合にはインターネットで読めることも多々ある)を勧めたい。

[筆者:永田 恵一]

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永田 恵一
筆者永田 恵一

1979年生まれ。26歳の時に本サイトでも活躍する国沢光宏氏に弟子入り。3年間の修業期間後フリーランスのライターとして独立した。豊富なクルマの知識を武器に、自動車メディア業界には貴重な若手世代として活躍してきたが、気付けば中堅と呼ばれる年齢に突入中。愛車はGRヤリスと86、過去には日本自動車史上最初で最後と思われるV12エンジンを搭載した先代センチュリーを所有していたことも。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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