自動車ライター 吉田 由美が選ぶ! GWオススメのクルマ映画

「007シリーズ」

クルマが登場する好きな映画と言えば、やはり真っ先に浮かぶのは「007」シリーズです。

主役のジェームズ・ボンドは、めちゃくちゃクールでカッコよく、女性にもモテモテ。なのに親しみのあるキャラクターというのがミソ。女性のみならず男性にとっても憧れの存在です。

ボンドの乗るクルマは「ボンドカー」と呼ばれ、毎回、大きな注目を浴びています。歴代では「アストンマーティン」が圧倒的に多く、“007といったらアストンマーティン”というイメージが強いのですが、BMW「Z8」や日本車では唯一トヨタ「2000GT」だったことも(正確には2000GTはボンドカーではなかったような)。「ボンドカー」に選ばれるということは、“カッコイイクルマ”というお墨付きをもらったようなものなのです。

歴代ジェームズ・ボンドを演じた俳優さんの中ではピアース・ブロスナンが好きで、その後のダニエル・クレイグはあまり好きになれませんでした。しかし最新作(24作目)の「007 スペクター」でダニエル・クレイグの演技を見て、映画を観終わる頃にはすっかり虜に。結局、2回も観てしまいました。

ちなみに007 スペクターに登場するボンドカーは、アストンマーティン「DB10」。この映画のために10台だけ製作されたスペシャルなモデルで、10台のうち8台は映画用に。2台だけマーケティングとして使用中。ちなみにBMWジャパンのペーター・クロンシュナーブル社長は、ダニエル・クレイグに似ています。

>>カッコよすぎる!? アストンマーティンの車両を画像で見る[19枚]

「ルパン三世 カリオストロの城」

シリーズ物で好きな映画はいくつかありますが、こちらも大好きなシリーズの中のひとつです。筆者は、ルパン三世シリーズがテレビでやっていた頃からの大ファンなのです。ルパンのおっちょこちょいなキャラクターと、情と女性(特に峰不二子ちゃん)に弱い所が、とても愛らしいのです。

そしてそれを囲む早打ち拳銃使いの次元大介と剣術使いの石川五ェ門、マドンナの不二子ちゃん、そして敏腕刑事なのに、なぜかいつもルパン御一行様に逃げられてしまう銭形警部…みんな大好きなキャラクターです。ルパン三世が乗るキュートな黄色いFIAT 500(チンクエチェント)によって、より親近感を感じます。

「ミニミニ大作戦」

この映画は、1969年の「ミニミニ大作戦」のリメイク。「MINI」がBMW「MINI」になって間もない頃に公開された映画で、小さな「MINI」が軽快に繰り広げるカーアクションにドキドキ。

そして何よりシャーリーズ・セロンが可愛い! しかし私はシャーリー・セロンが登場するたびに「女優の内田有紀ちゃんに似ているな~」とずっと思っていました。

「ラッシュ/プライドと友情」

そしてMINIが登場する映画、「ラッシュ/プライドと友情」。70年代のF1の話ですが、伝説のレーシングドライバー、ジェームズ・ハントとニキ・ラウダのお話です。

モテモテのプレイボーイで絵に描いたような昔のF1ドライバー、ジェームズ・ハントと、真面目なニキ・ラウダ。性格も行動も正反対な2人の本気バトル。そしてラウダはクラッシュして大怪我を負うのですが、ハントがそれに責任を感じ、その後で生まれる友情。

レース好きにはたまらないストーリーになっています。ちなみにジェームス・ハントの愛車が「オースチン・MINI」というのが何とも意外。

「アイルトン・セナ~音速のかなたに」

そしてF1といえば、「アイルトン・セナ~音速のかなたに」。私も大好きだったF1ドライバー、アイルトン・セナのドキュメンタリー映画です。

セナのきめの細かいスピードコントロールは「セナ足」と呼ばれるほど正確で細かかかったそう。めっぽう速いのにシャイというギャップが魅力。1994年サンマリノGPで帰らぬ人となってしまいましたが、今もなお私たちの心に残っています。

「クラッシュ」

レースはレースでも日本でのレースの話。事故のシーンはショッキングですが「クラッシュ」。

これは元レーシングドライバーであり、モータージャーナリストでご活躍中の太田哲也さんのドキュメンタリーで、ご自身の著書を映画化したもの。私がまだ短大生の頃、フィアットやアルファロオを扱い、スーパーカーブームの火付け役となったという「チェッカーモータース」のイメージガールを務めていましたが、その時のドライバーが太田さんという長い長いお知り合いなのです。なにしろ10代の終わりぐらいからですから。

その太田さんが1998年の大雨の日、スーパーGTの前身「全日本GT選手権」の富士スピードウェイでの決勝レースでスタート直後、ホームストレートでクラッシュ。クルマは火災に見舞われ、太田さんは大火傷を負ってしまうのですが、その時の救出や、その後の心と体の回復の模様が生々しく描かれています。

知っている人だけに、私も涙なくしては見られませんでした。太田さんは当時「日本一のフェラーリ使い」などと言われていましたが、今でもサーキットを走ったり、ドライビングレッスンなどを行っているそう。もし何かで心が折れている人がいたら、ぜひご覧いただきたい映画です。

[筆者:吉田 由美]

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吉田 由美
筆者吉田 由美

自動車雑誌や自動車関連ウェブサイトなどを中心に出演、寄稿しているほか、テレビ、イベント等でも幅広く活動している。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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