エコカー補助金の延長と新しい自動車税制
- 筆者: 土取 友史
エコカー補助金の延長と新しい自動車税制
液晶テレビを購入してから間もなくエコポイント制度がスタートし、なんとなく損した気分を味わった者です。
そんなエコポイント制度は延長が決まりましたが、自動車業界においても税金や補助金の制度が目まぐるしい変化をしておりますので、最近閣議決定された事項で、自動車に関する事項をざっと説明したいと思います。
自動車重量税、エコカー減税延長と暫定税率が変更!
車の新規登録時や車検時に必要となるのが「重量税」。本来自動車重量税は普通車の場合、自動車の重量0.5tあたりにつき2,500円の課税なのですが、暫定税率により6,300円/0.5tが課税されています。
一般的なコンパクトカー(1t越~1.5t)を例として、有効期間2年の車検を受けた場合を例に説明しますと、
本来の課税額は「1t越~1.5t」の場合、
2,500円(0.5t)×3×2年=15,000円
となるのですが、現在の時点では暫定税率分が上乗せされて
6,300円(0.5t)×3×2年=37,800円
が課税されています。
この自動車重量税の暫定税率が、先日の閣議決定で廃止することとされました。しかしながら、再度新しい税率が創設されて、5,000円/0.5tが課税されることとなりました。(おそらく平成22年4月1日スタート)
5,000円(0.5t)×3(1t越~1.5t)×2年=30,000円
少し安くなりますね。ヨカッタヨカッタ。
なお、新車新規登録から18年を経過した自動車については、新しい税率ではなく、今までどおりの税率(6,300円/0.5t)となり、ハイブリッド車等の次世代自動車の場合は特別に本来の課税額2,500円/0.5tとなります。
エコカーがお得となる制度は維持されていく方向ですね。
新規検査・継続検査等の自動車重量税(検査1回分のみ)が減税・免税されるエコカー減税については、中量車(車両総重量2.5t超~3.5t以下)が追加され、24年4月末まで現行のまま維持されます。
自動車税グリーン税制が延長!
新車新規登録した翌年度の自動車税が軽減される「自動車のグリーン税制」ですが、基準が変更されたうえで2年間延長されることとされました。
「2010年度燃費基準+15%以上達成車」の枠が削られて、プラグインハイブリッド自動車の項目が追加されています。「もっと燃費を良くしなさい」って事ですね。
自動車取得税エコカー減税が延長!
自動車重量税と同じく、自動車取得税のエコカー減税については、中量車(車両総重量2.5t超~3.5t以下)が追加されて2年間の延長(24年3月末まで)。
ガソリン税
結局現在のまま…。
タバコ税
ついでに私にも関係の深いタバコ税ですが、1本あたり5円の増税となりました。1箱あたり100円アップと、微妙な上がり具合ですので、すぐ禁煙するって人も少ないかも知れません。
1箱1,000円なんてことにはならなかったので、とりあえず私的にはセーフかな。
ガソリン税の暫定税率が維持されることになったのは残念ですが、全体的に見てみると、少し財布に優しくなった感じがします。
エコカー補助金の延長も景気向上を支えてくれるでしょうし、自動車重量税については、車検時の苦しみが減ってありがたいところ。できれば近い将来にガソリンの暫定税率の方もなんとかして欲しいですね。タバコ税がまた上がっても相殺できるように・・・。
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