広州モーターショー2009 レポート(1/2)
- 筆者: 桃田 健史
- カメラマン:桃田健史
世界から高い注目を浴びる広州モーターショー
中国・広東省・広州市で、第七回中国広州国際汽車展覧会(11月24日~30日/以下、広州モーターショー)が開催された。11月23日には一般公開に先駆け、報道陣向けに同会場内が公開された。
参加社は、地元中国自動車や部品メーカー、日米欧韓と中国自動車メーカーの合弁会社(中国国内販売用の自動車製造会社に、外資は最大50%出資が義務付けられている)、さらにカーアクセサリーなど、合計約670社が参加した。
また、日本貿易振興機構(JETRO)が、日系自動車部品メーカーを中国企業と「お見合い」させる「日系自動車部品調達販売展示会」も併催された。
中国で最大の自動車ショーは、隔年開催されている北京/上海モーターショー。日米欧と中国との合弁会社は2年前の上海モーターショーから、それまで事例の少なかった「中国でのワールドプレミア(世界初公開)」を行うようになった。
今年末には、商用車を含めた国内全需(全体需要)で1,300万台が確実視されている中国市場。長きに渡る世界最大自動車市場の座を、アメリカから奪取することになる中国の重要性は増すばかりだ。
そうしたなか、北京/上海モーターショーに対するナンバー2的存在の広州モーターショーも、東京モーターショーを圧倒的に凌ぐ出展社数を実現し、世界から高い注目を浴びている。
今回、日米欧韓系のワールドプレミアは「レクサス RX460」だけ。同車は今年9月に日本でも発売されたトヨタ「ランドクルーザープラド」の実質的な兄弟車。
前モデルの「RX470」は北米専用車だったが、新型投入を機にその活躍の舞台を広げることになった。
「前モデルは、3列シートの高級ミッドサイズSUVとして、その使い勝手がウケました。新型はさらにオフロード走破性とプレミアム感を増しました。ボディデザインのテーマは、タフプレミアムです。仕向け地(=販売地域)は、北米、中国、ロシア、中東。なかでも中国に期待しており、そのためワールドプレミアはこの地を選びました」と、トヨタ自動車 商品企画本部 トヨタ商用車センター 製品企画 主幹の鳥羽富士夫氏は語る。
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