365日24時間愛車を見守ってくれる
新型ドライブレコーダーで安心安全な日々を

TEXT:まるも亜希子 PHOTO:茂呂幸正

ワーキングマザーとして、自動車ジャーナリストと主婦の両方をこなしている、まるも亜希子サン。今回は、パイオニア カロッツェリアの新型ドライブレコーダーを車両に取り付け、実際にその機能を体感してもらいました。自分のクルマで、取材先や家族の送り迎え、そして旅行まで、年間かなりの距離を走行するというまるもサン。「VREC-DZ700DLC」をメインに、日中はもちろん夜間もしっかりと録画できる新型ドライブレコーダーの魅力をレポートしてもらいましょう。

仕事でもプライベートでも
クルマ移動が多いから

ひとり気ままに生きていた頃とはちがって、4年前に子供を授かった瞬間から「安全」に対する意識が大きく変わった。世界中の危険から、この命を守ってあげなければと湧き出す気持ちは、まさしく母性本能。それは夫も同じだったようで、父親になると戦隊ヒーローばりの正義感が目覚めるようである。

仕事でもプライベートでもクルマ移動が多い我が家では、やっぱりいちばんに安全性能をアップデートしたいのはクルマ。先進技術で事故を未然に防いでくれる機能に加えて、もしもの時にはしっかりと状況を記録してくれるドライブレコーダーも、搭載しておいた方がいいよねと話し合った。

聞いたこともないメーカーの
ドラレコを付けてみたものの……

とはいえ、当時はまだドライブレコーダーがチラホラと話題になり始めた頃。どんな性能があれば役立つのか、どのぐらいのスペックが妥当なのか、比較するのも難しくて、いろいろ見ているうちによくわからなくなってしまった。それに、万一の時にあれば重宝するとはわかっていても、使う時が来るのかどうかもわからないものに、大枚をはたくのはなかなか気がすすまない。

というわけで、「とりあえずどんなもんだか使ってみるか」と、手頃な価格で聞いたこともないメーカーの製品を取り付けてみたところ、これが大失敗! お天気がいい日には前走車のナンバープレートが白く飛んじゃうし、夜間はちょっとでも離れると数字が滲み、雨が降った日にはまったく解読不能。ってこれ、なんの意味もないのでは? しかもエンジンを止めたらドライブレコーダーの電源も切れちゃうので、駐車中に当て逃げされたり、車上荒らしにあったりしても、手がかりナシ。うーん、これじゃぜんぜん頼りにならないゾと痛感。やっぱりそろそろ、ちゃんとした製品に買い換えようとか、と話していたところだ。きっと我が家と同じように、とりあえず買ってはみたものの……という人も多いのではないだろうか。

カロッツェリアの
新型ドラレコが7モデルも登場!

そんな時に出会ったのが、パイオニアが満を持して新発売する、カロッツェリアのドライブレコーダーたち。なんと、前後2カメラのタイプを3モデル、1カメラのハイスペックタイプを2モデルと、エントリータイプを2モデル、合計7モデルもの豪華ラインアップ。聞けば、どれも相当なこだわりを追求した高性能なものだという。

とくに、街灯などが少ない暗闇の中でも、鮮明にバッチリ映すことができる「ナイトサイト」機能がすごいらしい。従来と比べて100分の1の光量でも、高感度で高画質な映像が記録できるという。しかも、カメラの視野角の広さは業界トップクラス。2カメラタイプのフラグシップモデルでは水平が前方130度/後方112度、垂直が前方68度/後方58度、対角が前方160度/後方137度と、全方位に目を光らせてくれる感覚だ。

さらに、24時間365日監視する「駐車監視機能(セキュリティモード)」があったり、スマホのアプリと連携して映像の確認や簡単な設定、その場でSNSにアップすることも可能。これはぜひ、実物を見てみたい!

■2カメラモデル

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VREC-DZ700DLC/VREC-DZ700DSC

前後カメラ共にはフルHD、約200万画素で、夜間にも強いナイトサイト機能を搭載し、24時間365日駐車監視に対応したフラッグシップモデル。DLCは前方+後方の映像を記録、DSCは前方+車室内の映像を記録する

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VREC-DS500DC

3インチの液晶モニターと2つのカメラが別体となったVREC-DS500DC。取り付け場所の自由度が高いので、車種を選ばずに、さまざまな角度を撮影することができる。ナイトサイト搭載

■1カメラモデル

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VREC-DZ600C/VREC-DZ600

フルHD、約200万画素で夜間も強いナイトサイト機能を搭載。カメラ部分はレンズの方向が変更可能なので、前方もしくは車室内の録画が可能。24時間365日駐車監視機能もついているので、万が一愛車に何かあってもしっかりと記録してくれる

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VREC-DZ200

運転中でも視界を妨げないコンパクトな薄型本体ながら2インチ液晶を搭載。カメラはフルHD、約200万画素と上位機種と同様で、簡単な取り付けが可能なエントリーモデル。ナイトサイトは非搭載

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VREC-DH200

カメラ部分はわずか3センチ角強で、ドライブレコーダーとは思えないほどのコンパクトさ。目立たないので、運転中も視界を邪魔しない。カメラは約200万画素のフルHDで、ナイトサイトは非搭載となる

目の前に置かれたカロッツェリアのドライブレコーダー新製品たちは、まずそのカッコ良さに驚いた。薄くて小さくて、無駄を削ぎ落としたシンプルかつ緻密なデザインに、マットな質感がプレミアムな印象を添えている。時代遅れのデジカメみたいに分厚くて古臭い我が家のものとは、雑草とバラほどのちがいである。2カメラタイプの「VREC-DZ700DLC」、「VREC-DZ700DSC」でもコンパクトで軽いが、1カメラタイプの「VREC-DZ600C」、「VREC-DZ600」になると、もう片手で包み込めるほど。そしてエントリーモデルの「VREC-DZ200」はもっと薄型ボディで、カメラレンズの角度が幅広く調整でき、フロントウインドウの傾斜がきついクルマでも大丈夫。さらに、「VREC-DH200」になると、これが本当にドライブレコーダー? と疑いたくなるくらいの小ささ。3cm四方という形はもはや、ほぼサイコロか、目玉オヤジか、という感じだ。それでも高画質で、視野角も対角130度を確保。駐車監視も15分OKというから、エントリーモデルでも高スペックなのが素晴らしい。

本体にWi-Fiを搭載しているので、専用アプリ「ドライブレコーダーインターフェース」で接続すると、リアルタイムの映像や、録画された映像をスマートフォンで確認することができる。またデータはスマートフォンに取り込むことも可能。さらにドライブレコーダー自体の設定も行うことができる

また、2カメラタイプで興味津々だったのは、3インチのモニターと2個のカメラがすべて別々の場所に取り付け可能となっている「VREC-DS500DC」。カメラは防水・防塵設計で車外取り付けもOKというのが嬉しい。これなら、モニターがあると邪魔になってしまうような、フロントウインドウが小さなクルマでも、モニターだけインパネやダッシュボードに取り付けたり、オープンカーやピックアップトラック、リアガラスを塞いでいる商用車など後方カメラの取り付けが難しいクルマでも、フレキシブルに対応できる。

ドライブレコーダーを
装着した車両をいざ体験!

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ひとしきり機能をお勉強したら、やっぱり実際に使ってみたい。ということで、フラッグシップモデルの「VREC-DZ700DLC」を搭載したデモカーに試乗させてもらうことになった。フロントウインドウにも自然に馴染んで、もともとクルマについていた装備かな、と思えるスマートさがいい感じ。リアカメラはさらに小さいので、運転席からバックミラーを見てもまったく視界を遮ることがないのも好印象だ。

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フロントウインドウに装着したメインカメラ。2インチの液晶モニターを備えているが、スタイリッシュ。カメラ部分の角度調節が可能なので、今回装着したミニバンだけでなくスポーツカーのように低い取り付け位置でも、撮影したい範囲に合わせることができる

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2ndカメラはわずか35gという小ぶりなボディなので、リアウインドウに装着してもまったく視界を遮らない。運転していても気にならないサイズだが、しっかりと広範囲を撮影することができる

時刻は夕方4時過ぎ。そろそろ日差しが和らいで、だんだんと薄影が差してくる頃だ。このくらいからが、人間の目では周囲が見えにくくなり、交通事故が増えてくる時間帯になる。そんな中を走り出すと、まずモニターに映し出される映像の鮮明さ、美しさにビックリ。200万画素のFULL HD録画って、こんなにクッキリときれいに映るものなんだ、と感心する。そしてその視野角の広いこと! となりの車線を走っているクルマのナンバープレートまでしっかり入っているし、歩行者や自転車、バイクだって確実に捕獲。後方も同じくらい広く鮮明に映っているので、もはや社会問題になっているあおり運転はもちろん、バイクのすり抜けなんかもしっかり監視してくれるはずだ。

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走っているうちに、どんどん日が暮れて周囲は暗くなってきたが、自動で画像補正をしてくれるので前走車のナンバープレートもキッチリと撮れているし、信号の色や標識もバッチリ。もちろん、最近増えているLED信号にも対応してくれる。

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広い視野と高い解像度をもっているので、斜め前で信号待ちしている車両のナンバーも読み取れる。LEDになった信号機にも対応し、ブラックアウト状態にはならない。

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後方の画像も鮮明で、万が一の事故やトラブルでもしっかりと記録できる。撮影できる範囲も広いので、路側帯を走ってくるバイクなどもよく映る

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フルHDのカメラで交通量の多い交差点内でも記録画像から状況がよくわかる

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接近してくる車両もくっきり。後方からクルマの横をすり抜けていくバイクや自転車もリアカメラ→フロントカメラの順で記録が残る

暗闇で威力を発揮する
「ナイトサイト」機能

そして私たちは完全に日が落ちるのを待って、「ナイトサイト」機能を試してみることに。都心でもけっこう、街灯の少ない駐車場はあるもので、これが地方や観光地などに行けば、夜間は暗闇に近い状態になる駐車場は多い。人影も少ないとなると、車上荒らしや当て逃げなどの心配はグッと増す。そんな時に、エンジンを停止してからも内臓バッテリーで最大40分、それが切れたら車載バッテリーに切り替えて24時間365日、何かあればすぐに映像を録画してくれるという駐車監視機能(セキュリティモード)は、とても頼りになる。

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19時を過ぎて完全に日が落ち、暗くなってしまった駐車場。果たしてこんな真っ暗でもVREC-DZ700DLCは撮影できるのだろうか?

駐車してから30分ほど待って、さっそくドライブレコーダーの映像を専用パソコンビューアーで確認してみた私は、思わず「うわっ!」と感嘆の声をあげていた。自分の目で認識していたよりもずっと、シッカリと周囲のクルマや景色が映っていて、車種もナンバープレートも判別できるのはもちろん、クルマの前を通り過ぎる人、フロントウィンドウを覗き込んでいく人の顔もハッキリわかる。後方カメラも同じように撮れていて、コウモリが飛んでいく姿まで収められていた。実は以前、観光地の駐車場に停めていて当て逃げされてしまったことがあったのだが、その時にこれがついていれば! きっと犯人を突き止められたはずである。

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一般的なドライブレコーダー(写真:左)と、新型ドライブレコーダー「Pioneer carrozzeria VREC-DZ700DLC」(写真:中央)で撮影した動画をキャプチャーした画像がこちら。同じ場所で記録してみたが、ご覧の通り。一般的なモデルでは車両の前に立つ人を確認することはできないが、VREC-DZ700DLCでは顔まで映っている。またリアカメラ(写真:右)も同時に録画されるので、周囲を見張ることができる

先進技術をもって愛ある
カーライフをサポート

こうしてカロッツェリアの新ドライブレコーダー「VREC-DZ700DLC」を使ってみて、心から感じたのは「愛」だった。クルマに乗る時間を愛する人、クルマそのものを愛する人、クルマに乗る家族を守りたいと思う気持ち。そうした人たちが何を求め、どんな不安を抱えているのかを考えるとともに、ありったけの先進技術をもって着実にサポートしたいという、パイオニアのエンジニアたちの熱い想い。カロッツェリアのドライブレコーダーの新製品からは、そうした「愛」が溢れている。作るからには、とことんまで性能にこだわってしまうところは、ナビやオーディオなどでカロッツェリアを愛用してきたことがある人なら重々承知しているはず。そうした歴史あるブランドならではの責任感、プライドも、ヒシヒシと感じられたところだった。

これでスッキリ、私の心も決まった。現在使用中のモノとはサヨナラして、本当に頼りになるドライブレコーダーを迎え入れよう。皆さんも、すでに同じ気持ちではないでしょうか? せっかく愛車につけるなら、24時間365日しっかり働いてくれる、愛のあるカロッツェリアのドライブレコーダーに決まりでしょう!

製品情報
Pioneer carrozzeria VREC-DZ700DLCオープンプライス
画面サイズ:
2インチ液晶
記録媒体:
microSDHC/microSDXCカード Class10(8GB~128GB)
記録解像度:
フルHD(1920×1080p)、HD(1280×720p)
撮影素子:
約200万画素(車載用高感度CMOSセンサー)
画像圧縮方式:
動画MP4(H.264)、写真JPG
フレームレート:
27.5fps
GPS:
搭載
Wi-Fi:
搭載(iOS/Android専用アプリ接続用)
Gセンサー:
3軸Gセンサー内蔵
外形寸法:
本体108.5mm×77.4mm×40.5mm/2ndカメラ63.2mm×37.1mm×31.6mm
質量:
本体138g/2ndカメラ35g
動作温度範囲:
-10℃~+60℃
記録画角:
本体 水平130°垂直68°対角160°/2ndカメラ 水平112°垂直58°対角137°
電源電圧:
DC12V/24V(専用電源・AVケーブル付属)
内臓バッテリー容量:
750mAh
その他:
地デジ電波干渉対策
同梱品:
電源・AVケーブル、取り付けブラケット、microSDHCカード(16GB)
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