小さいながらも世界屈指の悪路走破性を誇るスズキ ジムニー。そのただでさえ強力な走破性をさらに高めるために大径のクロカンタイヤを履かせるのは定番的な手法だったのですが、それに対応するサイズがOPEN COUNTRY R/Tにもしっかり設定されたのがまずうれしい。
オフロードを走ってみるとまさしく期待どおり。本当にどこへでも行けてしまいそうなほど頼もしい走破性を体感できます。それでいて舗装路での走りも、ノイズも気にならないし、乗り心地もよく、高速道路も快適に巡行できるなど、予想以上によいことも印象的でした。もちろん見た目も、やはりジムニーにはこういうタイヤがよく似合う。全国のジムニーファンは、こんな万能なタイヤが出て来たことを喜んでいるのではないでしょうか?
数ある軽自動車の中でも、卓越した悪路走破性で支持されているスズキ ジムニー。今回装着していたタイヤサイズは185/85R16で、ジムニーのノーマル車高で装着できる最大サイズとのこと。
助手席に乗ってインパクトを感じたのは快適な乗り心地。OPEN COUNTRY R/Tはもともと路面に接するトレッド面のパターン配列の最適化によって、ノイズが抑えられているタイヤですが、外径が大きくなったことで、更に路面の凹凸からくる入力を優しく吸収してくれる印象でした。
タイヤに厚みを持たせている割にフラつかず、ジムニー持ち前の最低地上高の高さ、フレーム構造、タフな四駆性能が本領を発揮して、石がゴロつく山場でも安心感と快適性を与えてくれました。
Photo:島村栄二 撮影協力:SPLASH GARDEN 秩父