増え続ける高齢者の交通事故・大型トレーラー横転等、早く有効な対策を!

増え続ける高齢者の交通事故・大型トレーラー横転等、早く有効な対策を!
逆走車増加により道路表示や標識を増やし対応している 逆走車増加により道路表示や標識を増やし対応している 高齢者の逆走イメージ 逆走車増加により道路表示や標識を増やし対応している 逆走車防止装置 「踏み間違い衝突防止アシスト」イラストイメージ 日産のペダル踏み間違い事故軽減技術 日産ムービングオブジェクトディテクション(MOD: 移動物検知) ボルボ 新型XC90 高度なRaCam(レーダーカメラ)技術 画像ギャラリーはこちら

今ある機能でも対応策は十分ある!

高齢者の逆走イメージ

今や交通死亡事故の50%以上が高齢者になってしまった。総合的な交通事故死者は減少しているのに高齢者だけ増えているからである。

単独事故であれば現在のように「気を付けましょう」という対応だけでいいかもしれないけれど、実際多くのケースで他人を巻き込んでしまっている。

「高速道路を逆走して対向車と衝突した」とか「アクセルとブレーキを踏み間違えてコンビニに突っ込んだ」等々。赤信号を認知出来ず、全く止まらず歩行者をひいてしまった事故だって少なくない。もちろん免許制度の改定など意味なし。認知症が進むと、免許の有無さえ関係無くなってしまうからだ。

当局は真剣に対応策を打ち出すべきだと思う。

すぐにでも取り入れたいのが、エンジン始動時に暗証番号を入れるシステム。運転に支障を来すほど認知症が進むと、日付も解らなくなってしまう。だったら日付を入力しなければエンジン始動できないようにする機能を付ければOK。

「踏み間違い衝突防止アシスト」イラストイメージ

高速道路の逆走や、信号無視、一時停止無視を防ぐには、自動ブレーキの採用拡大で今や当たり前になってきたカメラが有効。スバルをはじめ、トヨタやホンダの新システム、日産、スズキのカメラ式は、一方通行や信号、一時停止標識を認識可能。減速しなかったら、弱いブレーキを掛けるだけで良い。

アクセルとブレーキの踏み間違いによる飛び出しも、自動ブレーキ用センサーやバックギアの速度制限機能(後進でアクセル全開にしても遅い速度しか出ない)を利用することにより、今すぐにでも対応可能だ。

もっと言えば警察や国交省が全くヤル気を見せないため普及しないのだった。

速度オーバーよりもトレーラー横転事故は積み荷の左右バランス!

また、高齢者だけでなく大きな事故が発生したら、その対応も行うべき。

先日「海コン」と呼ばれる海上輸送用コンテナ搭載のトレーラーが横転した。TVニュースではカーブに速度オーバーで進入したためだと紹介されていたものの、この手の横転事故原因の大半は積み荷の左右バランスである。

海が荒れると、キチンと固定されていない海コンの中身は偏ってしまう。この状態でトレーラーに載せると、最初から不安定。ドライバーは走り出した瞬間から「危ない」と解るほど。

けん引免許を持っているようなドライバーの多くがベテランなので事故を起こさないけれど、やはりミスもする。あっという間に横転事故となってしまうのだった。

これもコンテナヤードの出口に左右輪別個の台計を置き、通過時に自動計測するなど対応するだけでほとんどの事故を防げることだろう。

自動車事故も航空機の事故と同じく専門家が原因を追及し、有効な対策を行っていけば、さらに減らせると思う。

[Text:国沢光宏]

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国沢 光宏
筆者国沢 光宏

1958年生まれ。ベストカーガイド編集部員を経て自動車評論家に。空気を全く読まず言いたいことを言い、書きたいことを書くので自動車メーカーから嫌われている。現在所有しているクルマは日産 リーフやトヨタ MIRAIなど多数。趣味はラリーに出場すること。人気のない(本人談)Webサイトを運営中。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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