相次ぐ自動車炎上事故!なぜ起こるのか?
- 筆者: 国沢 光宏
年末に東京のかちどき橋でフェラーリ。翌日、神奈川の小田原厚木道路でジャガーが炎上しTVニュースになった。なぜ燃えるのだろう?
自動車の場合、可燃物は大きく二つに分けられる。ガソリンとエンジンオイルだ。いずれも燃えると決定的な状況になってしまう。防ぐことは出来るのか?
ガソリンから考えてみたい。説明するまでも無くガソリンは電動ポンプで燃料タンクから吸い出され、燃料噴射装置に旧世代のキャブレターよりはるかに高い圧力で供給されている。
もちろん正常な状態であれば、高い圧力を掛けても漏れたりパイプが外れたりすることなどない。
ただゴムで作られている燃料ホースは、経年変化により劣化していく。耐久性の無いホースを高温&高湿度に代表される悪条件で使うと、10年くらいしか持たず硬化。エンジンの振動などで継ぎ目が外れたり、ヒビ割れたりする。
こうなるといかんともしがたい。エンジン内部にガソリンが噴霧されてしまう。
先日、タイ国で行われたラリーの取材に行った折、2位を全く正常な状態で走っていたクルマがゴール数百メール手前で炎上した。幸い、ドライバーもコ・ドライバーも無事だったものの、あっという間にエンジンルームから出火し爆発的に燃え上がったという。これは燃料パイプ破損の典型例。
聞けば2005年式で作ったラリー車で、燃料ホース系を変えていなかったそうな。そろそろ怪しいと思っていたらしく、炎上したラリー終了後に交換しようと考えてという。
この事故、人ごとでは無い。最近ユーザー車検に代表される「整備でなく継続を主目的とした車検」が増えている。
当然の如く見えにくい場所にある燃料ホースの点検などしない。日本車に使われている燃料ホースの耐久性や信頼性は高いけれど、15年以上経過しているクルマに乗っている人で、燃料ホースの確認をしていないというなら、この機会にぜひチェックして頂きたい。ヒビなどあれば交換を。
オイル系統も漏れると炎上事故に直結する。一般的な漏れ(正確に書くと駐車スペースなどに垂れる程度のにじみ)であれば、あまり問題ない。
怖いのはエンジン破損などで飛び出したオイルが高温の排気管などに掛かったケース。エンジン破損は定期的なオイル交換や、タイミングベルトの交換などで防止可能。こちらもぜひチェックして欲しい。
[Text:国沢光宏]
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