トヨタ・プリウス
ご存知の通り、世界で最初に量産化されたハイブリッド車、プリウス。現行モデルは三代目にあたり、見た目の雰囲気は二代目を踏襲しながらも居住性が大きく改善されている。ボディサイズにすると全長が15mm全幅が20mm大きくなったにすぎないが、ルーフの形状に工夫を凝らし、室内スペース、特にリアシートの快適性が向上した。スポーティさがセールスポイントの『オーリス』とプラットフォームを共通化することで、走行安定性が高められているのも特徴の1つ。1.8Lに排気量拡大されたエンジンと、高出力化されたモーターの恩恵もあり、ストレスのない「走り」が実現されている。その一方で、燃費性能が32.6km/l(JC08モード)に向上している。電気式ウォーターポンプの採用や排気熱の利用など、細かい部分でロスを徹底的に低減するこだわりぶり。安全性にも抜かりはなく、6エアバッグや横滑り防止装置『S-VSC』は全車標準装備だ。さらに、ミリ波レーダーを利用した衝突予防システムも用意されている。それでいて旧型より価格が下げられているのも嬉しいニュースで、最廉価グレードは217万円という、内容を考えたらバーゲンのような、戦略的な価格設定になっている。