ダイハツ・ミラ イース
「低燃費」「低価格」「省資源」の3つをテーマに掲げ、新たに開発された軽自動車がミラe:S(イース)。ハイブリッドでも電気自動車でもない『第3のエコカー』を謳い、既存のガソリン車の技術を徹底的に磨きあげ、JC08モードで30.0km/l(FFモデル)という「低燃費」と、生産から維持、リサイクル、廃棄までを低エネルギーで済ます「省資源」性能、そして79.5万〜という「低価格」を実現させた意欲的なモデルだ。
注目したいのは730kgという超軽量なボディ。燃費指向の3気筒52psエンジンでも、走りは十分軽快。低燃費タイヤのせいか乗り心地はダイレクトな印象を与えるが、速度が上がるにつれて気にならなくなる程度。ただ価格を抑えるため、内外装はシンプルにまとめられている。それでも(最廉価グレード以外は)ダッシュまわりをツートーンカラーにするなど、遊び心も感じられる。空気抵抗を考慮して普通のミラより全高が低められているが、居住性は十分。むしろ1500mmという車高は、多くの立体駐車場に入れるというセールスポイントの1つ。様々な要素を突き詰めた最大公約数的なモデルであり、「素うどん」のような清さをも感じさせるモデルになっている。