【ahead femme×オートックワン】-ahead 5月号- ポタナビで見つけた風景

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ポタナビでどこに行こう?

「行くべき方向は示してやろう。だがそこへ至る道は自分で探せ」

と、書くとなんだか人生訓めいて聞こえるが、これはパイオニアから発売された自転車散歩ナビゲーター《ポタナビ》のコンセプトだ。

その名の通り、これは自転車散歩=ポタリングのためのナビ。本格的なサイクルコンピューターとしても使えるが、むしろ僕と同様、いわゆるママチャリしか持ってないような人こそ使ってみて欲しい。

そもそも、散歩にナビなんかいるのか? といえば、うん、いらない。

だからこそ、その気になれば至れり尽くせりのナビが作れるパイオニアは、あえてポタに特化して「便利」よりも「楽しい」を優先させた(いや、便利でもあるけど)。

冒頭に書いたとおり、ポタナビはどの道を通ってどの交差点を曲がれ、なんて教えない。だってそれをやったら自由な散歩ではないから。単純に出発地と目的地を線で結ぶだけだ。

ためしに僕の住む千葉県浦安市から、スカイツリーに目的地を設定して走ってみた。直線で片道約15㎞。ママチャリにはちょっと長めだけど、まあなんとかなるだろう。

途中腹が減ったので、ポップアップナビモードを試してみる。これは通信機能を使って話題のスポットや天気情報などを教えてくれる、いわば寄り道アシスト機能。

しばらくすると、TV番組で紹介されたというラーメン店が表示される。例によって道順は教えてくれないので、赤いラインを頼りにうろうろ、なんとかたどり着く。

普段、慣れすぎて見落としていた場所や、知らない町のおすすめスポットを教えてくれるのが面白い。「こんなとこあるけど、どう?」くらいの感覚で、興味がなければ無視すればいいのだ。

そんなこんなで迷いながらも、往復約45㎞のポタリングを堪能した。

ラインの方向に行けば必ず着く・帰れるという安心感があるから、幹線道路よりむしろ偶然見付けた路地に入って迷いたくなる。だから気が付けば、往復約30㎞の道のりのはずがみるみる距離が伸びて往復約45㎞。

ポタナビはつまり、切っ掛けなんだ。

スポーツ自転車がなくてもいい。家と駅とスーパーを往復するだけだったママチャリだって、実はもう少し先に行くための翼となることを発見する。ただ通るだけだった道の向こうに、別の世界が広がっていることに気付く。2次元の世界が3次元に広がる。その、切っ掛け。ポタナビは少し遠くまで見渡せる鳥の目で、力を貸すだけだ。

見つけるのは、自分自身。自分で探せ、気付け。積極的に迷い、寄り道することを勧めるポタナビは、ナビらしくない、でも本質的な意味でナビらしいナビだった。

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筆者
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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