横浜ゴム BluEarth-A & GEOLANDAR SUV 試乗レポート/飯田裕子(1/2)
- 筆者: 飯田 裕子
- カメラマン:オートックワン編集部
タイヤの低燃費化は留まる所を知らない!
好評の低燃費タイヤ「BluEarth」を抱えるヨコハマタイヤは、発売されたばかりの新モデル『BluEarth-A(ブルーアース・エース)』と、同じくSUV向けに新開発された『GEOLANDAR(ジオランダー)SUV』のタイヤ試乗会を行ったのでレポートしたい。
今年2月に「DNAアースワン」の後継モデルとして登場したBluEarth-Aは、一昨年から販売されているBluEarth AE-01に対し、よりボディサイズの大きいハイパワーセダンに乗る方でも高い満足を得られるトータルバランスに優れた低燃費タイヤとして登場した商品。ウエット性能を重視しながらドライブパフォーマンスを高め、車外通過騒音まで低減しているのが特徴だ。
トヨタ マークXを使った先代タイヤとの比較試乗では、もはやスポーティなタイヤは不要なのではないか、と思えるほどのパフォーマンスの高さがとても印象的だった。
早速、走り初めてすぐにハンドルのしっかり感の違いに驚かされた。ステアリングフィールの中立付近の手応えがやや重めで、それが直進安定性をしっかりと感じさせてくれた。さらにUターンするようなコーナリングでは、侵入時のリニアな応答性に加え、切り増したときに「クイッ!」と、クルマが曲がり込むダイレクトな応答性の良さに楽しいとさえ思えた。
90~100km/hのスピードでレーンチェンジを行った際も、車体の収まりの良さや安定感が違う。ウエット路面では楕円をグルグルと旋回していると、外に膨らむか膨らまないかという限界点が先代よりも高く感じられ、そこに至る挙動の変化も手応えとして伝わりやすくなっていた。
このタイヤを装着したフォルクスワーゲン ゴルフで、高速道路やワインディング路、そして一般道で走行してみたときに、この低燃費タイヤなら日常+αのドライブの楽しさを得ることができると実感できた。
転がり抵抗の低いタイヤといえば、硬い乗り心地を想像するかもしれないが、乗り心地にも違和感はなく、良い意味で普通に乗ることができた。
ブルーアース・エースは、安全で快適、そして運転する楽しさまでが加わり、おまけに燃費がいい。実に美味しいタイヤだ。
ナノブレンドゴムって何?
開発面の特徴は、ブルーアースの基幹コンパウンド技術である専用「ナノブレンドゴム」をベースに開発しており、ノイズをコントロールする設計が用いられた非対称パターンを採用した。
ブルーアース専用のナノブレンドゴムは、特性の異なる2種類のシリカを採用したダブルシリカを用いて、ウエット性能と低燃費を高いレベルで両立させることを可能とし、ウエット&ドライの両面で高いグリップ力を発揮するオレンジオイルも増量している。
そして低発熱ポリマーをはじめとする複数のポリマーを配合したブレンドポリマーは、ウエット性能はもちろんのこと、低燃費や耐摩耗性能にも効果がある。
低燃費性能については、ヨコハマの一般的商品であるDNAエコスに対して、4.4%ほど向上しているそうだ。燃費は、タイヤのころがり抵抗が少なく、よく転がるほうが有利にはたらくが、一方では、止まる性能に不満や不安を持つ方もいるかもしれない。
事実、ヨコハマゴムの市場調査では、ユーザーが求める性能の第1位は「ブレーキの効き」であり、第2位は「乗り心地」。ちなみに第3位は「濡れた路面での性能」であり、「燃費性能」は第4位という結果が出ている様子。やはり基本性能に優れたタイヤで、さらに燃費が良いと尚良いということなのだろう。
ウエット性能については、先代タイヤよりも20%の向上。ウエット・ブレーキ性能テストでは、この20%の向上によりクルマ2台分も手前で停まれる結果を生んでいるそうだ。 ハイブリッドカーからミニバン、さらには重量級のセダンに至るまで、これらの性能を発揮するブルーアース・エース。さらにハイインチサイズも豊富でインチアップにも対応しやすくなっているという。
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