ルノー トゥインゴ ゴルディーニ ルノー・スポール 試乗レポート/岡本幸一郎(1/3)
- 筆者: 岡本 幸一郎
- カメラマン:オートックワン編集部
リスペクトは「R8ゴルディーニ」
このところルノーのクルマには感心させられてばかり。
メガーヌRSの走りは驚きを覚えたし、順番が前後して日本に導入されたメガーヌの標準モデルや、このクルマとほぼ同じ時期に発売されたウインドもしかり。このトゥインゴ・ゴルディーニRSも、注目に値する1台だ。
現在のルノーのラインアップにおいて、日産との共同作業による成果も増えつつある中で、トゥインゴは旧来のルノーオリジナル。それも基本設計からだいぶ時間が経過したものを熟成して使っているのだが、全長3.6mのフレンチホットハッチは、見た目のインパクトだけでなく、大きなドライビングプレジャーを秘めていた。
「ゴルディーニ」というのは、往年のルノーのチューナーである故アメデ・ゴルディーニ氏のことを指し、ルノーでは彼の名をこれまでいく度かスポーツモデルの上級バージョンに与えてきた。
このクルマも位置づけとしてはトゥインゴの最上級モデルとなり、1960年~70年代に活躍したレーシングマシン「R8ゴルディーニ」をリスペクトしたアレンジが加えられている。
唯一の設定である、ブルーマルトメタリックをベースにホワイトのストライプを入れたボディカラーも、まさにそれに由来するところで、よく見ると、ホワイトのストライプにはゴルディーニを意味する「G」マークがエンボス加工されているあたりに芸の細かさを垣間見る。
さらに、フォグランプフレームやドアミラー、リアスポイラーもホワイトとするとともに、ホイールのリムやスポークの脇までブルーに彩るなど、ゴルディーニの独特の世界観が表現されている。
インテリアも、目の前のブルー/ホワイトに彩られたタコメーターをはじめ、ステアリングホイール、シート、シフトノブおよびシフトブーツ、ドアトリム、フロアマットのパイピングなど、各所がブルーの加飾によりコーディネートされている。
なお、トゥインゴの他のモデルがRSを含め右ハンドルのところ、こちらは左ハンドルのみの設定となっているのも特徴だ。トゥインゴ自体が、もともと愛らしいルックスを持っていることに加え、ご覧の通りインパクト満点のアピアランスに、街中を流していると、周囲から目で追われていることを強く意識させられる。
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