1.2Lデュアルジェットエンジン+ハイブリッドのHYBRID MLと、1.0LブースタージェットエンジンのRStを連れ出した今回の試乗。そこでまず感じたことは、HYBRID MLが生み出す市街地での軽快な走りだった。
信号待ちを終えてからのスタートダッシュはとにかく俊敏。CVTの制御によって瞬間的に回転を高められること、そしておよそ30秒間モーターアシストが入ることで力強さがあったのだ。
さらに、日本の道に合わせられたサスペンションや軽さがあるパワーステアリングは、スピードレンジが低く、こまごました交通環境では扱いやすく乗り心地もカドが取れており、かつ静粛性も相まって快適に感じる。
アイドリングストップ機能もとてもスムーズで、総じて燃費性能に対しても、うれしいアシストを行ってくれる。
1.0LブースタージェットエンジンのRStはどちらかといえば巡行状態に入ると快適な印象が高く、ドッシリとした乗り心地と頼りがいのあるステアリングがスポーティさを感じさせてくれるイメージ。
力強さは間違いなくあるが、郊外での使い方のほうが適しているようにも思える。まさに、機敏でしっかりとした走行性能を堪能させてくれる。乗り心地や、シートの座り心地など、しっかりとしたホールド感がある為、シティークルージングでも最適といえる。
同じスイフトでもグレード違いでここまで性格分けされているところが面白い。これからのステージでどう印象が変わるかが楽しみだ。