プジョー 508(2014年12月マイチェンモデル)試乗レポート/渡辺陽一郎(1/2)

プジョー 508(2014年12月マイチェンモデル)試乗レポート/渡辺陽一郎
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フランス車でありながらドイツ車風味

プジョー 508(2011年モデル)

何事によらず「食べず嫌い」はあると思う。クルマ選びなら、地味でイメージが沸きにくい車種は、何となく購入の対象からはずれてしまう。

私の場合(職業を考えればマズイわけですが)、プジョー「508」がまさにそれだった。2011年の発売当初は試乗する機会がなく、確か年末になって試乗記を依頼され、セダンのアリュールを初めて運転して驚いた。

プジョー 508(2014年12月マイナーチェンジモデル)プジョー 508(2014年12月マイナーチェンジモデル)

乗り心地はしっとりと快適。走行安定性が多少は犠牲になっているだろうと思ったら、危険回避を試すと確実に踏ん張って安心感が高い。操舵感も機敏ではないが鈍さを抑えて自然に運転できる。とても良いクルマだと思った。

近年のプジョーは、日本の売れ筋商品を見ると、フランス車でありながらドイツ車風味が強い。運転感覚が機敏でスポーティーだが、乗り心地も硬めで、「これのどこが猫足なの?」と思える車種もある。今のフランス車は欧州を中心に外国での販売比率も高く、ドイツ車風になるのも納得できるが、従来のフランス車のイメージと異なる面も多い。

その点、プジョー508は絶妙に快適で、これは凄いと思ったわけだ。外観は平凡で、ボディはプジョーにしては大きい。良いクルマでも評価を得にくい大穴的な車種だろう。

この508が2014年の末にマイナーチェンジを受けた。

日本ユーザーには馴染みある装備

プジョー 508(2014年12月マイナーチェンジモデル)プジョー 508(2014年12月マイナーチェンジモデル)

まずはフロントマスクが大きく変わった。新型はグリルとバンパーを刷新して、ワイド感のある上級車種らしい印象に仕上げている。従来型は表情が穏やかで、ほかのセダンやワゴンとは違う控え目な魅力があったが、表現を変えればコンパクトカーの拡大版にも見えた。一般的には新型の方が好まれるだろう。

機能的にはLEDヘッドライト、同じくLEDを使ったコーナリングライト(カーブで進行方向を照らす補助灯)を新たに採用。夜間ドライブでの視界も向上させた。

内装ではインパネに7インチのタッチスクリーンが備わる。カーナビやバックモニターの画面が表示され、日本のユーザーにとっては普通の装備だ。

上級グレードのグリフは、シート生地にナッパレザーを採用する。運転席の電動調節機能は、運転姿勢を記憶できるようにした。

エンジンは従来型と同じく直列4気筒の1.6リッターにターボを装着するが、燃料噴射装置を新開発している。燃料の噴射圧力を200バールまで高め、従来以上に均一に燃焼できるようにした。最高出力は9馬力ではあるが向上して165馬力(6000回転)、最大トルクは24.5kg-m(1400~3500回転)になる。JC08モード燃費は、アイドリングストップの併用もあって、セダン、ワゴンともに13.6km/Lだ。まずまずの数値になる。

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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