【比較】日産 新型エクストレイル vs スバル フォレスター どっちが買い!?徹底比較(2/2)

【比較】日産 新型エクストレイル vs スバル フォレスター どっちが買い!?徹底比較
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日産 新型エクストレイル vs スバル フォレスター -動力性能対決-

日産 新型エクストレイルスバル フォレスター

動力性能はどうだろうか。フォレスターには2リッターの直噴ターボエンジンも用意されているが、新型エクストレイルは今のところノーマルタイプのみ。

新型エクストレイルは2014年末にハイブリッドモデルが追加される予定で、それまでは先代のクリーンディーゼルターボを搭載したモデルが継続販売されている。

そのため、ここではノーマルエンジン同士で比べてみよう。

動力性能は、両車ともに同程度。エンジン性能の数値はエクストレイルが少し勝るが、車両重量も上まわっている。排気量が2リッターで車両重量は1,500kg前後だから、両車ともに運転感覚がスポーティとはいえないが、不満も感じない。フォレスターは高回転域の吹け上がりが活発で、新型エクストレイルよりも少しスポーティだが、大差はない。

ATは両車ともに無段変速式のCVT。排気量に対してボディの重いCVT車は、アクセルを踏み込むとエンジン回転が先に上昇して速度が後を追いかける傾向になりやすいが、この特性は両車とも上手に抑えられており運転し易い。

日産 新型エクストレイル vs スバル フォレスター -ドライビング・燃費対決-

日産 新型エクストレイルスバル フォレスター

走行安定性は、売れ筋の17インチタイヤ装着車同士で比べてみよう。

新型エクストレイルは、先代型が腰高感を伴っていたのに比べて新型では安定指向を強めた。新型エクストレイルは挙動の変化が穏やかで、峠道も安心して走れる。コーナーでは相応にボディが傾くものの不安はなく、SUVらしいゆったりした運転感覚も味わえる。

新型エクストレイルに比べると、フォレスターは水平対向エンジンのメリットにより、低重心を感じさせる。操舵とボディの傾き方にズレが生じにくく、SUVに乗っていることをあまり意識させない。ホイールベースが短いため、運転感覚が適度に機敏になることもメリットだ。

両車の走行安定性の違いはドライバーの好みで選べる範囲ではあるが、もし優劣を競うならばフォレスターが勝っている

乗り心地はエクストレイルが新型に切り替わり、走行安定性を高めた代わりにやや硬めの印象だ。フォレスターも少し硬く(ターボのXTは大幅に硬い)同程度といえるが、新型エクストレイルは少々路面上のデコボコを拾いやすい。

JC08モード燃費は、4WDを備えたアイドリングストップ付きのノーマルエンジン同士で見ると、新型エクストレイルが「16km/L」(3列シートは「15.6km/L」)、フォレスターは「15.2km/L」と、カタログ燃費は新型エクストレイルが勝っている

エコカー減税は、新型エクストレイルは自動車取得税が「80%」で自動車重量税は「75%」の減税。フォレスターは自動車取得税「60%」自動車重量税「50%」の減税となる。

日産 新型エクストレイル vs スバル フォレスター -装備対決-

日産 新型エクストレイルスバル フォレスター

装備面では、「安全」が焦点となる。両車ともに自動ブレーキを伴う衝突回避の支援機能を幅広いグレードに設定した。

カメラで対象物を見分ける仕組みも同じだが、カメラの数はエクストレイルが1個、フォレスターのアイサイトは2個を用いている。新型エクストレイル、フォレスター共に歩行者を識別することが可能だ。

注意したいのは、作動する速度の上限が異なること。新型エクストレイルは時速10~80kmとしており、フォレスターに比べて速度域が限られる。また、新型エクストレイルには車間距離を自動制御するクルーズコントロールが装着されず、長距離移動時などでペダル操作をクルマに任せることはできない

その代わり、新型エクストレイルでは側方や後方の車両を検知する機能も設定された。衝突回避の支援機能となるエマージェンシーブレーキパッケージとは別のオプション設定で、リアカメラを用いた後側方車両検知警報などの機能を装着できる。移動物を検知できる「アラウンドビューモニター」も設定した。

日産 新型エクストレイル vs スバル フォレスター -お買い得グレード対決-

買い得グレードの車両価格は、新型エクストレイルは「20X エマージェンシーブレーキパッケージ装着車(4WD・2列シート車)」が「259万9,560円」。フォレスターは「2.0i-L アイサイト」が「258万1,200円」。ライバル車同士とあって、価格も拮抗している。

エクストレイル&フォレスターはこれまで、互いに持ち味の違うクルマであった。それが、両車が新型となってからは、互いが歩み寄った印象を受ける。

海外市場も含めて似通ったユーザー層を相手にしているから、モデルチェンジを経るほどにクルマ造りが近づいてくるのかも知れない。

日産 新型エクストレイル

それでも両車を比べれば、新型エクストレイルは依然としてオフロードモデル寄りだ。乗り心地は硬めながらゆったりした印象があり、シートや荷室には防水処理も施した。アウトドアで便利に使えるツールだ(参考:日産 新型(3代目)エクストレイル オフロードコース試乗レポート/渡辺陽一郎)。

対するフォレスターは一回り小さく視界の良いボディ、低重心の運転感覚が特徴。扱いやすく、かつスポーティな印象が強い。そして幅広い速度域で衝突回避を支援するアイサイトは、クルーズコントロールの機能と相まって今でも魅力的な装備であり続けている。

SUVらしい野生味ある雰囲気と機能が好みならば新型エクストレイル、ワゴンに近い走りの良さと取りまわし性を求めるならフォレスターと、選び分ければ良いだろう。

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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