日産 ティアナ 新車発表会速報
- 筆者:
「新たな上質を、お見せします。」
日産新型ティアナの誕生である。2003年の日産リバイバルプランの最中、初代ティアナは“モダンリビング”をテーマに、その洗練されたデザイン性を強烈にアピール。海外でも非常に高い評価を得たクルマとして、脚光を浴びたことは記憶に新しい。
発表から5年の歳月を経て、今回で2代目モデルとなる新型ティアナだが、そのデザインに対する姿勢は、微塵も色褪せていない。優雅でダイナミックなラインで構成されるエクステリアデザイン。そして、エレガントな雰囲気を先代から少しも失わず、より洗練された美意識を魅せるインテリアデザインは、正直、見た者だけが解かる溜息ものだ。
新型ティアナは、今年秋に導入予定の新型ムラーノをはじめ、北米専用車のアルティマや、マキシマといった上級車種にも採用されている最新の“D-プラットフォーム”を採用。また、昨今の日本の道路事情にも考慮し、全幅1,800mm以下に抑えるなど、スマートな扱いやすさも魅了だ。さらにトランスミッションは、重要な燃費にも貢献する、最新のエクストロニックCVTを搭載。おまけに、全グレード“レギュラーガソリン仕様”とくれば、経済的にも有難いの一言。これだけでも乗る意味は充分にあると言えるのではないか。
一方、日産はこの新型ティアナの月販目標台数を1,000台とし、このセグメント市場の活性化を目指す方針だ。2007年度の日産決算報告では、やや落ち込みを見せる形となったが、このセグメントは前年より0.2%のシェア伸び率を獲得。本年度はマーチ・コレットをはじめ、ティアナ、ムラーノ、そしてもう1車種の計4台を発表すると報じ、“日産GT2012”プランの中で、平均5%の売り上げ高上昇を目指すとしている。
新型ティアナのデザインを統括したチーフデザイナーの斉藤欣一氏は、「このクルマの最大の魅力はダイナミック&エレガンス。特にそれを強く表しているのは、サイド面の、リヤへ向って流れ落ちるメインキャラクターラインで、我々はこのエレガントなラインを、昔のブガッティにルーツを見出している。それは後のジャガーや、ベンツCLSだったりと、その力強く流麗なデザインテイストをこのティアナにも応用した。」と語った。 またインテリアに関しては「近年の日本のリビングは、日本の美意識の中にインターナショナル色が濃く溶け込んでいる。そのミスマッチというかジェネレーションギャップみたいなものを、“ジャパンオリジナル”として新型ティアナに反映させてみた。」とコメントを残した。
“MODERN”“RELAX”“OMOTENASHI” 新型ティアナには、この全てが備わっている。是非乗って体感することをおススメする。
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