ワールドワイドに量産するEV 日産リーフの予約がスタート
- 筆者: オートックワン 編集部
- カメラマン:オートックワン編集部
WEB上ではすでに9,300台もの予約と話題沸騰のEV「日産リーフ」
2010年12月の正式発売を前に日産「リーフ」が4月1日から予約受付を開始すると発表した。
日産リーフは、これまで登場してきたEV(電気自動車)のように、既存のガソリン車をベースにしたEVとは違い、EV専用に開発された新型モデル。大人5人がしっかりと乗れるEVモデルというのも魅力的な点だろう。
ボディサイズは、全長4,445mm×全幅1,770mm×全高1,550mmと日産ティーダより若干大きいサイズとなる。
搭載される2次電池には、日産独自で開発されたラミネート型リチウムイオンバッテリーを採用。高価な電池も内製でしかも提携先であるルノー社との量産を確保することでコストを大幅に削減することに成功しているという。
気になる航続距離はアメリカのUSLA4モードで160km。また、リーフは専用ITシステムを標準で装備しているため、ナビゲーションなどは標準装備となる。このシステムを利用するにあたっては、携帯電話を接続することになるが、通信料は無料とのこと。
今回WEBでの先行予約ではすでに9,300台に達していると発表された。この内、一般ユーザーの割合は7,700台と大口法人の1,600台を大幅に上回り、リーフに対しての期待の大きさが伺える。先行予約の一般ユーザーを年齢別にみると40~60代を中心に、20、30代からも高い支持を受けているという。
2010年度の目標販売台数は6,000台ですでに先行予約の数は上回っている状況だ。色々と憶測が飛んだ価格については、376万円(税込)からと発表された。これに国からの補助金(77万円/社内試算値)を差し引くと、実際の購入金額は299万円(税込)となり、他のEV車と比べてもかなりリーズナブルな価格設定となっているのがわかる。
また、EV車を検討していてもインフラの問題が気になるところだが、日産は普通充電設備を全国の日産ディーラー約2,200店舗に設置することも発表した。さらに急速充電器も約200店舗配置し、店舗から半径40kmの円を描くとほぼ日本全国がカバーできるという。この急速充電器も日産自動車で開発し、秋ごろをメドに低価格で市販化する予定だという。
EV市場で世界のリーダーになるという目標を掲げる日産は、今後5000億円規模もの投資を行い、目標に掲げるゼロ・エミッションモビリティをグローバルに進めていく計画だ。
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