インフィニティ 新型QX50がFFベースとなってフルモデルチェンジ【LAショー2017】

  • 筆者: ケニー 中嶋
  • カメラマン:ケニー 中嶋/INFINITI

FRベースからFFベースへ

日本国内でスカイライン・クロスオーバーとして販売されていたインフィニティ QX50がフルモデルチェンジした。

日産のプレミアム・ブランド『インフィニティ』の中核モデルのひとつ、5ドア5人乗りクロスオーバーの基本コンセプトは継承しながらもプラットフォームを一新。駆動方式がFRベースからFFベースとなり、パワーユニットもすべて最新鋭のものへと生まれ変った。

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新設計のインフィニティFFプラットフォームを採用

高張力鋼を多用した新型QX50のプラットフォームは、既存のものの派生ではなく一からの新設計。まさに一新された「インフィニティFFプラットフォーム」と呼ばれるこのプラットフォームは、まず今回の新型QX50に初採用され、順次QX50と同等サイズかこれよりも小型のモデル車種にも採用されていくとのことだ。

先代モデルよりハンドリングのポテンシャルが向上

フロントサスペンションはストラットでありながらも横剛性をアップさせ、ハンドリングのポテンシャルも向上。さらにステアバイワイヤの「ダイレクト・アダプティブ・ステアリング」と「EPS」も現行スカイラインよりも進化をとげ、「プロパイロット」での同一車線走行をより自然なステアリングアシストするまでに精度を高めている。

新型QX50はラゲッジ容量も拡大

FRからFF化されたことによりキャビンスペースが広くなり、ラゲッジスペースも895Lから1,048Lへと拡大。リアシートを使用していてもゴルフバッグ3個を収納できるゆとりの広さだ。

2Lガソリンターボ並みのパワーと4気筒ディーゼル並みのトルクと燃費を両立

新型QX50はホイールベース2800mm、全長4693m、全幅1903mm、全高1679mmのボディサイズは3列SUVの「インフィニティ QX60」よりも一回り小さく、同じ5人乗りSUVで3.5リッターV6を搭載する「日産 ムラーノ」よりも更に小さい。新設計のプラットフォームに搭載されるパワーユニットは4気筒2リッターガソリンターボで、この新型QX50がフランクフルトショーで発表された可変圧縮比エンジン「VCターボ」を初めて搭載するモデルとなる。

圧縮比は8:1から14:1の間をシームレスに変化させ、2リッターガソリンターボ並みのパワーと4気筒ディーゼル並みのトルクと燃費を両立。最高出力268hp(200kW)、最大トルク380Nmで組み合わされるのはマニュアルモード付きのXトロニック。AWDで0-60mph加速は6.3秒で、FF仕様は6.7秒。最高速度は230km/hと文句ないパフォーマンスを発揮する。

北米での届け出燃費はV6エンジン搭載の先代QX50との比較で、FF仕様が35%(27mpg)、AWD仕様が30%(26mpg)燃費が向上している。パワーユニットは当面はVCターボエンジンのみで、欧州仕様でもディーゼルではなくVCターボエンジンを搭載するとのことだ。

国内販売の際には新たなネーミングに!?

生産はメルセデスと日産合弁のメキシコ工場だが、メルセデス・ベンツに兄弟車を供給する予定はないとのこと。ライバルは「アウディ Q5」や「BMW X3」そして「メルセデス・ベンツ GLC」あたりになりそうだ。

新型『QX50』はFFベースとなったこともあり、国内販売されるとしてもこれまでの「スカイライン・・・」ではなく、新たなネーミングが用いられることになると思われる。楽しみな一台の登場だ!

[レポート:ケニー中嶋/Photo:ケニー 中嶋/INFINITI]

インフィニティ 新型QX50 主要スペック表

車種名 インフィニティ QX50

駆動方式

2WD/4WD

トランスミッション

マニュアルシフトモード付エクストロニックトランスミッション

全長

4,693mm

全幅(車幅)

1,903mm

全高(車高)

1,679mm

ホイールベース

2,800mm

乗車定員

5名

エンジン

4気筒2.0リッター VCターボガソリン

排気量

1,997(8:1CR)~1,970(14:1CR)cc

最高出力

200kW(268hp)/5,600rpm

最大トルク

380Nm(280lb-ft)/4,400-4,800rpm

燃料

無鉛プレミアムガソリン

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筆者ケニー 中嶋
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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