日産 新型ノート vs ホンダ フィット どっちが買い!?徹底比較(2/3)

日産 新型ノート vs ホンダ フィット どっちが買い!?徹底比較
日産 新型ノート フロントイメージ 日産 新型ノート リアイメージ 日産 新型ノート フロントイメージ 日産 新型ノート リアイメージ 日産 新型ノート サイドイメージ 日産 新型ノート サイドイメージ 新型ノート イメージ画像 新型ノート発表会にて、志賀COO/アンディ・パーマー副社長 日産 新型ノート インパネ 日産 新型ノート フロントシート 日産 新型ノート リアシート 画像ギャラリーはこちら

【新型ノート vs フィット ラゲッジ対決】荷室の使い勝手はフィットが圧勝

日産 新型ノート ラゲッジ(リアシート倒)

荷室は、リアシートの居住性とは逆にフィットの圧勝だ。

燃料タンクをフロントシートの下に搭載し、荷室の床を低く抑えたことが奏効した。リアシートを立てた状態ではフィットの方が少し広い。

さらにフィットは、リアシートを床面へ落とし込むように小さく畳める。この状態では、床の低いボックス状の荷室になり、自転車など背の高い荷物も積みやすい。

ホンダ フィットハイブリッド ラゲッジホンダ フィットハイブリッド リアシートのチップアップ

このほかフィットでは、リアシートの座面だけを持ち上げることも可能。

ミニバンのような多機能を持たせており、フロントシートの後部に背の高い荷物を積める。子供の着替えなども行いやすい。

ノートの荷室はアレンジが単純。バックレストを前に倒すだけで座面は動かないため、荷室の床も低くならない。

それでも工夫は見られ「マルチラゲッジボード」は便利。下側に装着すると荷室高がフルに確保される。上側に装着すると、前倒ししたリアシートのバックレストと荷室が平面的に繋がり、フラットで広い空間に変更できる。

この状態ではマルチラゲッジボードの下側がアンダーボックスになり、小物類の整理もしやすい。

【新型ノート vs フィット 走行性能対決】1.3L/1.5L/ハイブリッドと全般的にパワフルなフィットが勝る

日産 新型 ノート 走行イメージ

次は、走行性能を比べてみよう。動力性能は、両車ともに複数のエンジンがあるのでややこしい。

価格の安い方から見ていくと、新型ノートのノーマルエンジン(スーパーチャージャー非装着)は、幅広い回転域にわたって動力性能が不足気味。

1.2リッター3気筒はマーチと同じ性能だが、車両重量は主力グレードで新型ノートが90kg上まわる。それでもノイズは抑えられており、平坦路を中心にした使い方であれば不満はない。

フィットのノーマルタイプの1.3リッターエンジンは新型ノートより余裕があり、力不足を感じる機会が少ない。この勝負はフィットの勝ちだ。

日産 新型ノート 走行イメージ

上級エンジンは、新型ノートがスーパーチャージャー仕様になる。

ECOモードではスーパーチャージャーが作動しにくいが、登坂路などでは電気式のクラッチが繋がってエンジン駆動を助ける。この時の動力性能は、ノーマルエンジンでいえば1.4リッタークラス。パワフルではないが、力不足も感じない。

だが、アクセルを踏み込んだ時に僅かに聴こえるノイズが少し耳障りだ。特に3,500回転付近でノイズの音量が高まる。

ホンダ フィットハイブリッド 走行イメージ

フィットの上級エンジンは、1.5リッターのノーマルタイプと、1.3/1.5リッターのハイブリッド。1.5リッターのノーマルタイプは、軽快に吹き上がってスポーティ。新型ノートのスーパーチャージャー仕様よりも元気が良い。

1.3リッターのハイブリッドは、実力は1.5リッターと同等だが性格が異なる。アクセルを踏み込んだ時の動力性能はさほど高まらないが、巡航中に軽く踏み増した時の反応が良い。モーター駆動を併用するメリットを感じる。

そして、ハイブリッドRSのみに搭載される1.5リッターのハイブリッドは、幅広い回転域でパワフル。ノーマルエンジンでいえば1.8リッタークラスだ。

以上のように、フィットのエンジンは全般的にパワフル。

1.3リッターのノーマルエンジンは新型ノートのスーパーチャージャー仕様には負けるが、それ以外のユニットではフィットが勝っている。

【新型ノート vs フィット 走行安定性&乗り心地対決】フィットハイブリッドRSは例外として、新型ノートが優勢

操舵感と走行安定性は、両車で指向性が異なる。フィットは機敏に曲がる感覚で、ノートは反応が穏やかな代わりに後輪の接地性が高く、走行安定性が優れている。ホイールベースが100mm長い影響もあるだろう。

一長一短ともいえるが、1.3リッターのフィットハイブリッドは、シャシーの能力に対してボディが重すぎる印象だ。100kg以上の重量増加を明確に感じる。

ホンダ フィットハイブリッドRS 走行イメージ

それが1.5リッターのハイブリッドRSになると運転感覚は一変。

サスペンションの設定からボディの傾き方を抑制するスタビライザーまで専用設計になり、ボディ後部の剛性も強化した。走りのレベルが大幅に高まる。車両価格も196万円でハイブリッドスマートセレクションより28万円高いから、スペシャルティカーと考えた方が良いだろう。

売れ筋のグレードで見ると、操舵感と走行安定性は落ち着きのある新型ノートが勝る。

乗り心地は、両車とも硬めの設定。新型ノートは14インチタイヤに対して15インチの引き締まり感が少し高まるが、いずれにしろ街中では上下に細かく揺すられる感覚を伴う。フィットも1.3リッターのノーマルエンジンとハイブリッドは褒められず、ノートが少し快適だ。

足まわりが刷新される1.5リッターのハイブリッドRSだけは重厚感が増す。

以上の内容を整理すると、内装の質感と居住性は新型ノートが勝り、荷室の使い勝手はフィット。動力性能もフィットで、走行安定性と乗り心地のバランスは新型ノートと、比較内容によって勝敗が分かれている。

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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