日産 ジューク アーバンセレクション 試乗レポート/渡辺陽一郎 with 美波千夏(1/4)
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- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:茂呂幸正
ジュークがここまで高い人気を得た理由は、「200万円以下で買える面白い(あるいは楽しい)クルマ」であるからだ。
エクストレイルは手頃な価格で野生的なSUVらしさを濃厚に漂わせて人気を得たが、ジュークは本質的に違う。 今や200万円以下の日本車は、前述のミニバン/コンパクトカー/軽自動車が中心。
90年代の中盤以降、空間効率の高い実用的な車種が売れ筋になり、メーカーの品揃えも一気に偏った。安くて面白いクルマは激減している。
そこに外観が個性的で走りも楽しく、サイズはコンパクトで売れ筋グレードの価格を200万円以下に抑えたジュークが現われたから、予想以上の人気を得たわけだ。
「隙間商品」と呼ぶのは、ジュークに対して失礼だろう。今の日本車が忘れてしまったクルマの魅力を備えることで、高い人気を得ている。
本質を突いた結果のヒット作と捉えるべきだ。
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