フェアレディZ NISMO・マーチNISMO 新型車速報
- 筆者:
日産自動車は、今年1月にNISMOブランド戦略に基づく高性能プレミアムスポーツバージョンとして発売された「ジュークNISMO」に続く第二弾として、「フェアレディZ NISMO」を6月24日(月)に販売開始した。
さらに、第三弾となる「マーチNISMO」についても6月24日から予約受付を開始、マーチNISMOは今年の12月から全国一斉に発売される。
フェアレディZ NISMO(2013年6月24日発売)
グレード名“NISMO”/VQ37VHR [NISMO専用チューニング]/2WD/5,218,500円[6MT] 5,323,500円[7M-ATx]
マーチNISMO(2013年12月発売予定)
グレード名“NISMO”/HR12DE/エクストロニックCVT/1,540,350円
グレード名“NISMO S”/HR12DE [NISMO S 専用チューニング]/5MT/1,770,300円
「フェアレディZ NISMO」は、NISMOがSUPER GTなどのレースで培ってきた経験がエアロパーツに活かされており、より大きなダウンフォースが得られる設計となっている。また、ECMもNISMOの手により最適化されており、最高出力は247kW(336PS)から261kW(355PS)へとアップ。
サスペンションも専用設計となっているほか、R35 GT-Rと同じ高剛性ブレーキホースと高性能ブレーキフルードが採用されているなど、NISMOのDNAが余すことなく注がれている。
「マーチNISMO」については「マーチNISMO」「マーチ NISMO S」という2グレードが用意されているが、注目は5MTの「マーチ NISMO S」だ。ノーマルのマーチは全車CVTのみだが、マーチ NISMOの登場により5MTという選択肢が新たに増えた。
さらに「マーチ NISMO S」はNISMO専用チューニングが施された1.5リッターエンジンが搭載されており(ノーマルのマーチとマーチNISMOは1.2リッター)、最高出力は85kW(116PS)と27kW(37PS)アップ、最大トルクは156N・m(15.9kgf・m)と50N・m(5.1kgf・m)向上させている。
220km/hスケールメーターや、ポテンザRE-11を装着していることからも、スポーティな走りが期待できる。
売れ行き好調のジュークNISMO!Z NISMO&マーチNISMOもその波に乗れるか
そんな「フェアレディZ NISMO」「マーチNISMO」発表を記念して、日産グローバル本社では7月1日に新ラインナップ発表イベント「NISMO Premiere Event」が開催された。
同イベントで登壇した、ニッサン・モータースポーツ・インターナショナル(株)取締役社長の宮谷正一氏は、
「今年1月の東京オートサロンで発表しましたジュークNISMOは、グローバルで3,000台以上の受注を頂き、好評を博しております。そして本日、その第二弾としてZ NISMO、マーチNISMOを皆様の前でお披露目することができました。
ジュークNISMOと同様、これまでNISMOがモータースポーツフィールドで培ってきた技術を余すことなく注入し、NISMOらしい、ワクワクするドライビングを提供いたします。グローバルに、そしてより幅広いお客様にNISMOブランドの魅力を感じて頂きたい、とこれまで言葉でお伝えしていたことをようやく商品という形で皆様に提供できることを大変嬉しく思っております」
と発表の喜びを語った。
また、日産では新型軽自動車「デイズ」が発表されたばかりだが、軽自動車のNISMOバージョンについて検討しているかとの記者の質問に対して、日産自動車(株)チーフ・プロダクト・スペシャリストの田村 宏志氏は、
「今まで日産自動車とNISMOは、走り(のクルマ)ということでGT-R、Z、シルビア、ワンエイティだけに絞ってましたけど、もっと広がるという意味では軽でもいいですよね。ただ、(ユーザーの)ご要望はどうでしょうね。皆さんの声次第です」
と、今後のNISMOバージョンについては、軽自動車も含め柔軟な対応を見せることを示唆した。
なお、今後は第四弾としてGT-R NISMOが来年にも発表予定だ。GT-R NISMOは同イベントでは具体的な話は出なかったものの、注目の一台となることは間違いない。来年に向けてのNISMOの動向にも期待したい。
この記事にコメントする