日独人気ミニバンガチンコ対決!! 日産 エルグランドvsフォルクスワーゲン シャラン(4/5)
- 筆者: 岡本 幸一郎
- カメラマン:オートックワン編集部
シャランの1.4リッター+ツインチャージエンジンには目を見張るものがある!
走りについては、まずエンジンやトランスミッションがまったく違う。エルグランドは、3.5リッターV6もしくは2.5リッター直4とエクストロニックCVTという組み合わせ。必要とあれば4WD車も選べる。
対するシャランは、排気量わずか1.4リッターの直噴エンジンに、ターボとスーパーチャージャーを付けたツインチャージエンジンに、7速の湿式クラッチ採用DSGだ。
エルグランドの3.5リッター車はとてもパワフルで、しかも扱いやすい。また、6気筒エンジンならではの重厚かつラグジュアリー感のあるサウンドの響きが楽しめるところもよい。
対するシャランは、1.9トン近い車体を、いくらツイン過給しているとはいえ、このエンジンで満足に走らせることができているところに感心だ。ひとたび流れに乗ってしまえば、むしろ「速い!」と感じさせるほどの力強さがあるし、DSGによるダイレクト感のある駆動フィールも心地よい。アイドリングストップ機構が付く点でも一歩リードだ。
ただし、ポロ等の乾式クラッチに比べるとずっと良いし、走り出してしまえばほぼ気にならないものの、トルコンがないだけにゼロ発進時などのクラッチミート時には軽いショックを伴うのは否めない。
あえて両車の難点を挙げると、シャランでは軽い変速ショックが気になるかどうか、エルグランドではCVTの変速過多なフィーリングが気になるかどうか、という点があることをお伝えしておこう。
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