ダイハツ、バイオエタノール用燃料自動車を開発
ダイハツは、CO2削減への効果が期待される燃料自動車を開発し、試験車両(軽自動車)を秋田県へ提供する。秋田県は本年秋より実証試験を予定しており、9月4日に秋田市内にて、秋田県への納車セレモニーが執り行われる。
今回の燃料自動車はその燃料として、バイオエタノール水とガソリンの2系統を有している。
燃料自動車の主要技術はダイハツと豊田中央研究所との共同研究によるものであり、最大の利点は生成時のCO2発生量の少ないバイオエタノール水を使用できる点。バイオエタノール水使用時の課題とされていた燃焼室内の潤滑性の低下を抑制するため、ガソリン燃焼時に発生する熱を利用したバイオエタノール水の温度調整のほか、VVT(可変バルブタイミング機構)による吸気流の最適化を実施している。
燃料自動車に加え、ダイハツはバイオエタノール混合燃料「E10」への対応試験を進めている。今回の秋田県による試験では、ダイハツの提供する燃料自動車1台(試験場での走行試験)、E10対応試験車2台(公道走行試験)が使用される予定であり、9月4日の納車セレモニーにおいて上記3台の引渡しが行われる。ダイハツは小さい車体サイズと内燃機関の組合せによる環境対応を推進しており、秋田県の推進する「地産地消でムダを省いたエネルギー循環社会」に賛同し、これらの試験に車両提供、試験作業等の面において参画する。
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