日産自動車、2010年度も3つの出張授業を継続実施
日産自動車は21日、同社の社会貢献活動の一環として取り組んでいる3つの出張授業「日産モノづくりキャラバン」、「日産デザインわくわくスタジオ」、「日産わくわくエコスクール」について、2010年度も活動を継続すると発表した。
「日産モノづくりキャラバン」は、同社の生産部門が中心となり、モノづくりのノウハウを生かして企画した出張授業で、児童にモノづくりを通じて、学びや気づきの機会を提供する体験型プログラムである。2007年度に同社車両生産拠点のある神奈川県で、2008年度には同じく栃木県と福岡県で授業をスタートした。2009年度は3県合わせて204校、約13,400名の小学生に対して授業を行った。今年度も引き続き同3県にて小学校を対象に実施する予定で、すでに栃木県では5月13日より最初の授業を実施している。
「日産デザインわくわくスタジオ」は、2008年度に同社デザイン本部が開始したプログラムで、文部科学省が推進している小・中学生に向けたキャリア教育プログラムの趣旨に準じて、同社が独自に企画したものである。日産の現役デザイナーが小学校で、クルマができるまでの過程や、カーデザイナーという仕事について詳しく紹介するとともに、児童が事前に描いたクルマの絵をもとに、実際にスケッチ作業のデモンストレーションを行うなど、カーデザイナーの仕事を体感できる内容となっている。2009年度は18校、約1,800名の小学生を対象に授業を行った。今年度は、対象地域をこれまでの神奈川県に加え、東京都町田市、八王子市、多摩市などに拡大して行う。
「日産わくわくエコスクール」は、同社の技術開発本部とNPO法人「気象キャスターネットワーク」との協働により2008年度に開始した環境出張授業である。本授業は、日産が監修する独自のプログラムで、環境問題について気象キャスターが解説する座学と、日産の環境マネジメントスタッフによる未来のエネルギーを体験する燃料電池キットカー製作、日産の燃料電池車「エクストレイル FCV」の試乗の3部構成となる。2009年度は31校、約2,900名の小学生に授業を行った。今年度も神奈川県の小学校を対象に授業を実施する予定である。
日産では社会貢献活動の重点分野を「教育への支援」、「環境への配慮」、「人道支援」の3つに定めており、26年の歴史を持つ「ニッサン童話と絵本のグランプリ」などさまざまな社会貢献活動に取り組んでいる。 上記3つの出張授業はいずれも、自動車メーカーならではのノウハウを生かした体験型授業として、開始以来、児童、学校、父兄から高い評価を得ている。
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