GM、低燃費のエンジン生産に向け5工場に8億9,000万ドルを投資
GM」は、北米の5工場に8億9,000万ドルを投資し、トラックおよび乗用車向けの新世代低燃費スモールブロックエンジンを生産する。これにより1,600名を超える雇用が創出あるいは維持されるものと見込まれる。投資対象工場ならびに投資額、雇用見込み数は以下の通り。
・ エンジン生産を担当する2工場
・ ニューヨーク州トナワンダ-投資額4億ドル、雇用数710名以上
・ カナダ・オンタリオ州セントキャサリンズ-同2億3,500万ドル、同約400名(カナダのニュースリリースはここをクリック)
・ エンジン鋳造およびコンポーネント生産を担当する3工場
・ オハイオ州ディファイアンス-投資額1億1,500万ドル、雇用数最大189名
・ インディアナ州ベッドフォード-同1億1,100万ドル、同約245名
・ ミシガン州ベイシティ-同3,200万ドル、同80名以上
今回の投資は、工場設備刷新をはじめ、フレキシビリティに優れたエンジン機械加工や組立設備、特殊工作機械の導入に充当し、生産工程の効率化やエンジン品質向上を目指す。また、エンジン鋳造施設対象に、GMの製品ポートフォリオに低燃費エンジンを組み込むべく、より精密な寸法精度や高強度の素材づくりを実現するセミパーマネント・モールドや精密砂型鋳造といった技術拡大に向けた投資を行う。
GM北米部門のマーク・ルイス社長は、「工場に投資して雇用を回復、創出することで、世界トップクラスの自動車を設計、製造、販売するというGMのビジョン実現に向け、確実に進歩を遂げている。今回の新たな投資はGMのあらゆる乗用車、トラック、クロスオーバーの燃費を向上させ、GM車を買っていただいたお客様に最高のドライビングやオーナーとしての喜びを経験していただきたいという当社のコミットメントを示したものだ」と語った。
GMの次世代スモールブロックエンジン群は、直噴エンジン技術と最先端燃焼システムの採用により、これまで以上の低燃費を実現している。エンジンブロックをオールアルミ製とすることで一層の軽量化が図られ、燃費改善に貢献しているほか、ガソリン15%、エタノール85%の混合燃料であるE85燃料にも対応。今後10年で一層の厳格化が予想される排ガス基準も満たすように設計されている。
エンジン性能や製品に関する詳細は、後日発表される予定。
昨年7月に新生GMが誕生して以降、GMは米国とカナダの22施設に23億ドルを超える投資を発表してきた。これらの投資効果により9,100を超える雇用が回復、創出されるなど、GMの未来や米国、カナダへのGMの強力なコミットメントが示されている。
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