ルノー・日産、欧州で最初のバッテリー工場建設に着工
日産は27日、ルノー・日産アライアンスが欧州初の電気自動車(EV)向け、高性能リチウムイオンバッテリー生産工場の建設を、英国サンダーランドで開始したと発表した。
日産の子会社である英国日産のサンダーランド工場で行われた起工式には、同社の最高執行責任者(COO)である志賀俊之が出席し、2億1,000万英ポンド(約302億4,000万円)のバッテリー生産プロジェクトの幕開けを飾った。25,000平方メートルの敷地面積を持つ同工場は、2012年初頭に年間生産能力6万台の規模で操業を開始し、日産およびルノーのEVにバッテリー供給を行う。
同工場の操業により、日産内には200名、また英国内のサプライチェーンにおいては600名の新たな雇用が創出されると見込まれている。
ルノー・日産アライアンスは、欧州第2のバッテリー工場の建設地をポルトガルのカシアとし、さらにフランスのルノーフラン工場でもバッテリー生産を行うことを発表している。
同日行われた起工式において、日産COOの志賀は、「アライアンスが取り組むゼロ・エミッション・モビリティの実現のため、今後欧州が大きな役割を果たしていくことを期待している。本日、そのための重要な一歩を踏み出し、サンダーランドおよびポルトガルでバッテリー工場が稼働することにより、欧州におけるEVの普及が加速すると考えている。」と述べた。
日産は本年3月、サンダーランド工場で「日産リーフ」の生産を行うことも発表している。「日産リーフ」の生産は、2013年からサンダーランド工場の第2生産ラインで立ち上がる予定である。「日産リーフ」は、本年後半から日本の追浜工場で生産が開始され、英国には2011年初頭に投入される。また、日産の米国スマーナ工場においても2012年後半より「日産リーフ」と高性能リチウムイオンバッテリーの生産を開始する。
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