BMW、2013年に電気自動車「メガシティ・ビークル」を発売

BMW 電気自動車 メガシティ・ビークル

BMWグループは、大都市圏での使用を前提としたゼロ・エミッションの車両、「メガシティ・ビークル」を2013年に市場に導入することを発表した。このメガシティ・ビークルはBMWグループとして初の量産型電気自動車となる。

「まったくの白紙状態から設計されたこの革新的車両により、2013年以降、私たちは電気によるモビリティの新しいベンチマークを確立します。メガシティ・ビークルは従来の車両に比べ格段に軽量なだけでなく、サステイナビリティという視点からも新しいスタンダードを確立することになるでしょう。」BMW AGの取締役会会長であるノルベルト・ライトホーファーは22日、北京で「オート・チャイナ2010」の開幕を前にこのように語った。

メガシティ・ビークルは世界の大都市圏での使用を前提としたゼロ・エミッションの車両である。目下、都市部における持続可能なモビリティの可能性を追求するプロジェクト、「Project i(プロジェクト・アイ)」の一環として開発が進められており、2013年にBMWのサブ・ブランド名で市場に導入される予定である。注目すべきは、この車両には前例のないまったく新しい素材が採用されることだ。電気自動車の航続距離を延ばすうえで、車両重量は非常に重要な意味を持つことになる。2013年に導入されるメガシティ・ビークルでは、超軽量かつ非常に高強度の複合材CFRP(カーボン・ファイバー強化プラスチック)が採用され、重要な役割を果たすことになる。

「この車両は自動車産業の将来に向けた展望を抜本的に変えることになるでしょう。BMWグループは、カーボン・ファイバー強化素材を本格的に取り入れた量産車を提供しうる唯一の自動車メーカーです。」ライトホーファーはこのように述べた。さらに「私たちは、動力の電気化に向かう時流に乗って、世界が求める製品を市場に送り出そうとしている最初の自動車メーカーのひとつです。電気自動車に乗りたいと願う人が世界中で増えています。そして、今や世界の人口の半数以上が大都市圏で暮らしていることが調査によって示されています」と指摘した。

BMWグループは電気自動車を日常の移動手段にふさわしい乗り物とすべく、必要な情報を収集するために、2009年半ば以降600台を超えるMINIをベースに開発された電気自動車MINI E(ミニ・イー)を発表し、全世界で実証実験を行っている。その一環として中国でも2010年に50台ほどのMINI Eが顧客に引き渡される予定だ。

「ドイツや米国、イギリスなどと同様、MINI Eが中国の顧客からも熱狂的に迎えられるものと確信しています」と、ライトホーファーは強調した。2011年にはBMW 1シリーズ クーペをベースにした電気自動車、BMW Concept ActiveEが実証実験のために中国の顧客に引き渡される。電気自動車のフィールド テストに向けての準備と実施、および評価には、著名な中国自動車技術研究センター(CATARC)と国営電力会社の国家電網公司(State Grid)がパートナーとして参加するほか、中国とドイツの政府からの支援も予定されている。

テスト結果は、評価の後、今後の電気自動車の開発に活用される。「将来、私たちは中国で新エネルギー車両を提供することを考えています。開発と生産は現地合弁パートナーの華晨汽車集団有限公司(Brilliance)と共同で行う計画です」。

BMWには40年近い電気自動車開発の歴史がある。最初のモデルはBMW 1602の改造タイプで、1972年夏季オリンピックで競歩とマラソンの伴走車として使用された。その後も既存の量産車をベースに数々の電気自動車が製作され、その中には革新性の高さで知られるBMW E1も含まれる。

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筆者
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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