三菱ふそう、ロシアで「キャンター」の本格販売を開始
三菱ふそうは、ロシア国内にて小型トラック「キャンター」を6月より販売を開始すると発表した。
三菱ふそうは、2009年9月にロシア商用車最大手のカマズ社(KAMAZ)との合弁会社「ふそうカマズ・トラックロシア社(FUSO KAMAZ Trucks Rus 以下:FKTR)」を設立。ロシアのタタールスタン共和国のナベレジヌイェ・チェルヌイの工場で、小型トラック「キャンター」の生産を開始した。
同社は、4月20日からモスクワで開催されるロシア商用車モーターショーの「COMTRANS 2010」に現地仕様の「キャンター」を初出展するとともに、6月より販売を開始する。
FKTR社の販売網は、年末までにモスクワ、サンクトペテルブルク、カザンなど主要都市を中心に約30拠点を整備。販売店は、カマズおよびメルセデスベンツトラックの直営販売店及び独立系販売店にて構成される。また、高品質のサービスと技術サポートを提供するために、現地ディーラーの整備士および営業担当者の教育用のトレーニングセンターをカザンに設立する。
今後、ロシア国内での販売台数は、年間数千台規模になると想定しており、三菱ふそうにとっては重要な海外市場の一つに成長すると考えてられる。また、三菱ふそうは、生産において現地調達率を高めていく計画としている。
三菱ふそうのアルバート・キルヒマン社長兼CEOは、「MFTBCはロシアの商用車市場には大きな潜在力があると考えています。ふそうの車両は現地のお客様や運送業界をサポートする重要な役割を担うことができると確信しています。弊社は、正式にロシア市場に参入することで、将来に向けて主要な成長市場を拡大する計画を推進してまいります。」 とコメント。
また、FKTR社のアルバート・ヤグディン社長(Albert Yagudin)は、「世界的に有名な小型トラック“キャンター”の登場で、ロシアのお客様にとって、効率化と信頼性を実現する新たな時代が到来します。お客様に三菱ふそうの、トラックの恩恵をお届けすることで、お客様の事業の成功をサポートできることを期待しています。」と述べている。
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