GM、ブレーキ・オーバーライド・ソフトウェアをグローバル展開
GMは、“強化スマートペダル”技術の使用を、グローバルに展開している乗用車に拡大することを発表した。オートマチックトランスミッションおよび電子スロットル制御を搭載した全乗用車が対象となる。安全装置を追加することにより、顧客の安心感をいっそう強化する。
ブレーキ・オーバーライドとも称されるこのシステムは、既存の電子制御システムに変更を加えることで、ブレーキペダルとアクセルペダルの両方が同時に踏み込まれた場合にエンジンの動力を低下させるものである。同システムのグローバル展開は2012年末までに完了の見込み。
GMはここ数年間、全ての乗用車、トラックおよびクロスオーバーを対象としたブレーキ性能基準を設け、ブレーキが一定の距離内で車両を停止させられることを条件として課してきた。よって、ブレーキ・オーバーライドは更に安全対策を強化するものとなる。
GMグローバル・プロダクト・オペレーションズのトム・スティーブンス副社長は、「政府のデータをニュースメディアが分析したところによると、一貫して、GMのブレーキ関連における安全面での実績が業界トップレベルであることが実証されている。と同時に、我々は、消費者にとって安全面が何よりも気になる点であることを知っているので、ご自分の乗っているGM車のブレーキに自信を持ってもらえるよう、更なるテクノロジーを応用していく」と述べている。
GMでは、この計画において、速やかに実施することと、ドライバーが運転の快適レベルが下がったと感じないようにすることの両方のバランスを保ちつつ進めていくとしている。
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