ジャガー初の電動SUV「新型I-PACE」を世界初公開【ジュネーブショー2018】
ジャガーは、2018年3月6日に開幕するジュネーブモーターショーの一般公開に先駆け、ジャガー初のエレクトリックパフォーマンスSUV「I-PACE(アイ・ペイス)」を世界初公開した。
I-PACEは、デザインとエンジニアリングを英国で行い、製造はパートナーシップを締結しているマグナ・シュタイヤーのオーストリア・グラーツ工場で行っているが、今回の発表イベントはこの製造工場から全世界に向けてライブ中継が行われた。
I-PACEは、クリーンでスマート、かつ安全でサステイナブルなスポーツカーのパフォーマンス、次世代の人工知能(AI)テクノロジーに加え、5シートSUVの実用性を兼ね備えたモデルである。
ジャガー・ランドローバーの最高経営責任者(CEO)、ラルフ・スペッツ氏は、「多くの企業が未来を思い描くなか、当社は具現化を果たしました。これまでの既成概念を打ち破り、“PACE”ファミリーの新たなメンバーとして、完全なる電気自動車『I-PACE』が誕生しました。走行中に発生する排気ガス、CO2、微小粒子状物質をすべてゼロにすることで、クリーンかつ安全で、持続可能な未来というビジョンに大きく近づきます。」とコメントした。
航続距離は480kmを実現
ジャガー I-PACEのビークル・ライン・ディレクター、イアン・ホーバン氏は、「当社は完全な白紙状態からこのプロジェクトをスタートし、新しいバッテリー技術と、パフォーマンス、空力、インテリア・スペースの全てを最適化するために設計したアーキテクチャーを的確に融合させています。結果として、紛れもなくジャガーであり、まさにドライバーを中心に考えた電気自動車『I-PACE』が誕生しました。
『I-PACE』のお客様にとって、ガソリンスタンドは過去のものとなります。一晩充電すれば、毎朝“燃料満タン”の状態で目覚めることができるのです。」と述べた。
I-PACEは、432パウチセルを用いた最先端の90kWhリチウムイオンバッテリーを搭載し、480kmという航続距離を実現(WLTPサイクル)。DC急速充電(100kW)では、わずか40分で0%から80%までバッテリーを充電可能で、ACウォールボックス(7kW)を用いて家庭で充電する場合は、10時間あまりで同じ状態まで充電できる。
また、プラグに差し込むと自動でバッテリーの温度を上げたり下げたりして調整し、出発前に航続距離を最大化するスマートなバッテリーの事前調整システムもある。
最高出力はシステム合計で400PS、0-100km/h加速は4.8秒
ジャガーが設計した2つの電気モーターを各アクスルに配置し、コンパクト性を追求するためにドライブシャフトが電気モーターを貫通している。合計最高出力400PS・最大トルク696Nmという比類ないパフォーマンスを発揮し、全輪駆動と、あらゆる路面状況に対応するトラクションを備えている。
モーターの高トルク密度と高エネルギー効率により、スポーツカーのようなパフォーマンスを発揮し、0-100km/h加速はわずか4.8秒を達成。この瞬時に発揮されるパフォーマンスは、唯一無二の乗り心地や、魅力的なドライビングダイナミクスとも調和している。
ジャガーがI-PACE専用に設計したアルミニウム・アーキテクチャーは、先進的な接合技術を活用し、軽量かつ堅牢な車体構造を実現している。バッテリーパックの構造と相まって、これまでのジャガーモデルよりも高いねじり剛性(36kNm/deg)を達成した。
バッテリーは、2つのアクスルの間の中央に、できるだけ低い位置で、アンダーフロアとハウジングの間に配置している。このレイアウトにより、完璧な50:50の重量配分と、低い重心を実現した。
また、先進のダブルウィッシュボーン式フロントサスペンション、インテグラルリンク式リアサスペンションを採用し、さらにオプションでエアサスペンションとコンフィギュアラブル・アダプティブ・ダイナミクスを用意し、俊敏なハンドリングと卓越した乗り心地を楽しめる。
電動パワートレインを活用したパッケージング
I-PACEは、スマートな電動パワートレインを活用し、そのパッケージングのメリットを最大限に引き出すデザインとエンジニアリングを採用している。
I-PACEは、ジャガーのスーパーカーコンセプトモデルのC-X75からインスピレーションを得て、クーペのような流線型のシルエットや短く低いボンネット、空力を強化したルーフデザイン、曲線状のリアスクリーンを備えている。スクエアド・オフのリアと対照的なキャブフォワード・デザインにより空気抵抗係数をわずか0.29Cdにまで引き下げている。
冷却と空力のバランスを最適化するため、冷却が必要なときにはグリルのアクティブ・ベーンを開き、不要になると閉じることで、ボンネット・スクープに必要な空気を流してスムーズなエアフローをつくりだす。
車内のレイアウトは乗員にとって最適な空間を提供しており、Kvadrat(クヴァドラ)社とのコラボレーションで誕生したプレミアムテキスタイルなど、洗練されたインテリア・オプションには、真のジャガーとしての精巧なこだわりを細部に施している。
I-PACEはミッドサイズSUVでありながら、キャブフォワード・デザインとEVパワートレインによって、ラージSUVに匹敵する車内空間を実現している。リアのレッグルームは890mmで、従来のトランスミッション・トンネルがないため、10.5リットルの便利なストレージ・コンパートメントを中央に備えることができた。リアのラゲッジスペース容量は656リットルで、シートを折り畳んでフラットにすると1453リットルの空間が生まれるほか、リアのシート下にはタブレットとラップトップを収納することができる。
充実のコネクティビティで「Amazon Alexaスキル」とも連携
I-PACEではジャガーとして初めてインフォテインメント・システム「Touch Pro Duo」を導入している。タッチスクリーンや静電容量センサー、ロータリー・コントローラーによるシンプルな操作という革新的な組み合わせにより、直感的な操作が可能となった。
また、I-PACE用のナビゲーションシステムは、目的地までの経路の地形と、過去の走行履歴から得た運転スタイルなどを分析し、高精度で個別の航続距離や充電状態を算出し、安心して運転できる環境を提する。
この先進的なシステムでは、人工知能(AI)アルゴリズムによる「スマート・セッティング」技術を採用しており、ドライバーの好みを特定して、それに応じてドライビングや車内の設定を調整するというものだ。
またI-PACEは「Amazon Alexaスキル」とも連携し、ジャガー「InControl Remote」アプリに保存された情報を「Alexa」が組み込まれたデバイスに、たとえば、「クルマのカギはかかっている?」「充電レベルはどのぐらい?」「今の充電レベルで、会社まで走れる?」など尋ねることができる。
I-PACEでは、ジャガーとして初めて、ワイヤレスでソフトウェアのシームレスなアップデートが可能になり、常に最新のインフォテインメント、テレマティクス、およびバッテリーエネルギー制御を提供する。
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