メルセデス・ベンツ、AクラスとBクラスの累計販売台数250万台を達成
メルセデス・ベンツのコンパクトモデル、AクラスおよびBクラスの累計販売台数が2010年3月に250万台を達成した。
メルセデス・ベンツ・カーズ営業/マーケティング責任者のヨアヒム・シュミットは「Aクラス、Bクラスはプレミアムコンパクトカーに新しい標準を打ち立てたモデルであり、メルセデスは今後もこのセグメントにおける優位性をいっそう強化していきたいと考えています。新しいお客様を獲得するとともに、次世代モデルにより新市場で成長を図っていきます」と述べている。
メルセデス・ベンツでは2011年末にも、コンパクトモデルのラインアップを従来の2モデルから4モデルへ拡大する。新世代モデルでは、広い室内スペースなど、これまでAクラス、Bクラスのお客様に好評をいただいている特徴を継承しながら、新しいモデルバリエーションやコンセプトを導入し、新たな性格付けも行っていくとしている。
代替駆動技術のパイオニア
メルセデス・ベンツでは、コンパクトモデルのAクラスE-CELL(2010年より生産開始予定)とBクラスF-CELL(2009年より生産開始)により、代替駆動システムのパイオニアとなることを目指している。AクラスE-CELLは当初、およそ500台の小規模生産を行い、4年間のリース販売を行う予定。電源には最新のリチウムイオンバッテリーを採用し、航続距離200km以上を実現し、他のすべての電気自動車と同様に主に市街地走行に適したモデルとなる。一方、メルセデス・ベンツ BクラスF-CELLの電気駆動システムは電源に燃料電池を採用し、燃料を車内に積み込んで走行することから、航続距離は約400kmと、市内でのゼロエミッション走行と長距離走行の両方に対応している。初回生産は約200台で、年内に欧州および米国へ納入の予定となっている。
Bクラスは中国で好調な滑り出し
Aクラス、Bクラスはとくに欧州で人気が高く、最大市場の本国ドイツに続いて、イタリア、フランスが主要な市場となっている。最近は成長著しい中国市場においても、2009年初めの発売以来Bクラスの累計販売台数がすでに6,400台に達するなど、好調なスタートを切っている。
次世代モデルの生産ネットワーク
Aクラス、Bクラスの次世代モデルの生産には、メルセデス・ベンツの生産ネットワークを活用する。メルセデス・ベンツのコンパクトモデル向け生産拠点には、1997年からAクラスを、また2005年からBクラスを生産しているラシュタット工場がありますが、ダイムラーでは6億ユーロを投資し、この工場の生産能力拡大を進めている。コンパクトモデルの生産拠点としてはこのほか、総工費8億ユーロをかけ、ケチケメート新工場(ハンガリー)の建設にすでに着工している。
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