フェラーリ、「フェラーリ458イタリア」新型V8モデルを発表
フェラーリ、新型V8モデル「フェラーリ458イタリア」をフランクフルト・モーターショー2009で発表
フェラーリは28日、V8エンジンの新型モデル 「フェラーリ458イタリア」を第63回フランクフルト・モーターショー2009で発表した。
「フェラーリ458イタリア」のモデル名称は、フェラーリ伝統の数字に、フェラーリ の本拠地である「イタリア」を組み合わせ「458イタリア」としている。「458」という数字は排気量(4.5リッター)と気筒数(8気筒)を表す。
「フェラーリ458イタリア」は、エンジン、デザイン、エアロダイナミクス、ハンドリング、インストルメント(計器類)、人間工学といったあらゆる要素を一新している。
ピニンファリーナによる「フェラーリ458イタリア」のデザインは、コンパクトなボディ、空気力学的形状、シンプリシティ、効率性、軽量化といったプロジェクトのコンセプトが強く反映されている。
他のフェラーリ・モデルと同様、このモデルのスタイリングはエアロダイナミクスの効率性に対する必要条件に応えるために、時速200kmで140kgのダウンフォースを実現。
フロントグリルには、1つの開口部と両サイドにエアインテークがあり、空力部分とその形状側面は空気が直接冷却ラジエーターと新しいフラットアンダーボディに流れるよう、デザインされている。ノーズにもダウンフォースを発生させる小型空力弾性 ウィングレットが付いており、スピードが増すとラジエーター吸気口のセクションが変形し、抗力を低減する。
新開発の4,499cc V8エンジンは、フェラーリ初のミッドリア直噴エンジン。エンジンの最高出力は570CV/9,000rpm、1リッター当たり127CVというパワーを発揮する。最大トルクは 540Nm/6,000rpmを誇り、3,250rpmでその80%以上のトルクを得ることができ、さらに過去最高となる1リッター当たり120Nmを達成している。
「フェラーリ458イタリア」は、特徴的な新モデルとして加わり、8気筒モデルのラインナップは「フェラーリ カリフォルニア」と合わせて2車種。
フェラーリでは、「フェラーリ カリフォルニア」が実用性の高い多才なスポーツカーを求めるユーザー向けであるのに対し、「フェラーリ458イタリア」は、時にはレース場で徹底的に走ることをしつつも、他のフェラーリモデルと同じく、日常的にも使用するというユーザーに向けたモデルとしている。
「フェラーリ458イタリア」主要諸元
全長:4,527mm
全幅:1,937mm
全高:1,213mm
ホイールベース:2,650mm
乾燥重量:1,380 kg
パワーウェイトレシオ:2.42 kg/CV(7.16 lbs/kW)
エンジン形式:90°V型8気筒 直噴エンジン
総排気量:4,499cc
最高出力:570CV(425 kW/9,000rpm)
最大トルク:540Nm/6,000rpm
タイヤ:フロント 235/35ZR20 リア 295/35ZR20
最高速度:325km/h(202mph)
0-100km/h加速:3.4秒未満
ギアボックス:7速デュアルクラッチ
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