フォーミュラ・ニッポン第2戦、デュバルが雨の中、新生・鈴鹿で優勝!
フォーミュラ・ニッポン第2戦が、新装された鈴鹿サーキットで行われ、予選3位のNo.31 ロイック・デュバル(NAKAJIMA RACING)が今季初優勝を果たした。スタート直前になって雨が降り、どのドライバーもグリッド上でセットアップを変更する状況でのスタートだった。
好スタートを切ったのは、ポールポジションのNo.2 ブノワ・トレルイエ(LAWSON TEAM IMPUL)。予選2番手のNo.36 アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S)は、イン側の滑りやすい路面でホイールスピンし、加速が鈍る。この間に、ロッテラーをかわして2番手に上がったのはデュバル。ロッテラーが3番手、さらに予選7番手からロケットスタートを決めたルーキーの塚越、平手、No.1 松田次生(LAWSON IMPUL)と続く。
レース序盤はコース上の水の量も多く、トップのトレルイエがリードを築いていく展開。その後方では、4周目の1コーナーで5番手を走っていた平手がコースオフ、真後ろに迫っていた松田がひとつポジションを上げる。しかし、松田は7周目の1コーナー立ち上がりでスピン。グラベルに捕まり、早くもリタイヤすることになってしまった。
その後、レースが3分の1を過ぎるあたりからトップ争いが白熱。一時は4秒近くあった差をデュバルが詰め始める。対するトレルイエは燃料が軽くなり始めてからオーバーステアに苦しみ、なかなかペースを上げられない。そのため、16周を終えたところではデュバルがコンマ5秒差まで迫ってきて、28周目のヘアピン立ち上がりからスプーン入り口にかけて、デュバルはアウト側から並びかけ、オーバーテイクを成功させた。トップに立ったデュバルはここから猛プッシュし、トレルイエとの差を開いていった。
終盤は順位も落ち着き、接近戦となったポジションはなし。トップのデュバル、2番手のトレルイエ、3番手のロッテラーともに単独走行となった。中でもデュバルのペースは速く、ただひとり1分58秒台のタイムを連発。そのままチェッカーまでひた走り、今季初優勝を遂げた。 4位には2年目のNo.20 平手晃平(ahead TEAM IMPUL)が入賞。さらにルーキーのNo.10 塚越広大(HFDP RACING)が5位入賞を果たし、初のポイントを獲得している。
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